ナレーターに必要なこと、求められるもの

学歴や免許は必要なし

「ナレーターになりたい」という人に、必要とされるものは何でしょうか。

まず、ナレーターという職業は実力主義の世界であり、特別な免許や資格は必要ありません。学歴も一切関係ないので、極端にいえば義務教育を卒業してすぐにこの業界に飛び込むことも可能ではあります。

民間のナレーター養成学校やアナウンススクールでの学習も必須ではありませんし、まったくの未経験者でもオーディションに応募できるケースもあります。

しかし、ナレーターのオーディションは非常に競争率の高い試験になるので、知識やテクニックをまったく身につけずにいきなり合格をめざすのはとても難しいことです。

言葉を聞きとりやすくするための発声方法や日本語の正しいアクセントなど、最低限の勉強をしてからオーディションをめざすほうが賢明でしょう。

求められるのは「表現力」

ナレーターとしてやっていく上でまず欠かせないのは、自分の声をコントロールする力です。

企画のイメージに合わせて声のトーンを変えたりテンポを変えたり音量を変えたりして、最適なナレーションを作り出せることが、プロフェッショナルのナレーターとしてやっていく上での一番の条件となります。

また、滑舌の良さはもちろんのこと、日本語の正しいアクセントを知らなければ仕事になりません。

地方の出身者は、日常生活で当たり前のように使っているアクセントが実はその土地独自のアクセントだったということがよくあります。

日本語を改めて勉強し直すくらいの覚悟でアクセントの学習に取り掛かることが大切です。

また、ナレーターというのは「声が美しい」人がなる仕事というイメージがありますが、必ずしもそういうわけではありません。

ナレーターが担当する仕事にはさまざまな種類の企画があり、バラエティ番組やCMでは、あえて変わった声質の人にナレーションを任せて独自の作品イメージを作ることもあります。

最近のテレビを見ていても味のあるナレーションが多いので、単純に美しい声を出せるかどうかというよりも、個性や表現力を武器として備えていることが大切です。