フリーランスで活動する人が多数
ナレーターは、番組制作会社やプロダクションなどに勤めて社員として働く人もいますが、フリーランスで活動する人のほうが圧倒的に多いといわれています。
フリーランスのナレーターの多くは、自宅に録音機器と録音環境を備え、クライアントと直接契約を結んで案件を受注します。
映像作品のナレーション、CMナレーション、ボイスオーバーなど、その人のスキルに応じてさまざまな仕事に取り組むことができます。
事務所に所属していた人が、ある程度の経験を積むことでフリーランスになるケースもよく見られます。
フリーランスのナレーターとして働くには
フリーランスのナレーターとして働くうえで、何か特別な資格などが求められることはありません。
やる気さえあれば、誰でもすぐにフリーランスとして活動していくことはできますが、もちろんそれで成功できるかどうかは別問題です。
実力は当然問われますし、ナレーションの録音ができるだけの環境を持っていることも重要です。
フリーランスの場合、仕事は基本的に自分の力で得る必要があります。
営業活動をしたり、ホームページを作ってボイスサンプルなどを載せ、問い合わせが来るのを待つなど、さまざまな方法で仕事を獲得します。
最近では、クラウドソーシングを利用して、ナレーションの仕事をしている人もいると増えているようです。
基本的には一人で活動しますが、フリーランスのナレーターが集まってグループを結成し、協力しながら仕事を集めている人たちもいるようです。
フリーランスの収入
フリーランスのナレーターは、案件ごとに発生する「報酬」が収入となります。
1ヵ月あたりの収入は、仕事がなければ限りなくゼロに近くなりますし、稼げる人はいくらでも稼ぐことができます。
ただし、フリーランスの場合は健康保険や年金など、すべて自分で支払わなくてはなりません。
また、現場へ行くための交通費や、仕事で使う録音機器などを揃える際にかかる「経費」を差し引くと、最終的に手元に残るお金はだいぶ少なくなることもあります。
実績を積み上げれば、レギュラーの仕事をもらえて収入を増やしやすくなりますが、駆け出しの時代にフリーランスのナレーターとして安定的な生活を送っていくのは、決して簡単なことではありません。