MRの転職、独立

MRは転職が盛んな仕事

MRは、同業界内で転職する人が多いとされる職業です。

より好条件の待遇や年収アップのため、また日々の勉強や厳しい売り上げ目標のプレッシャーを理由に、外資の製薬企業を中心として、MR全体の10~30%程度の人が転職を経験するといわれています。

MRが転職先として選ぶなかでもっとも多いのは、他企業のMRです。

しかし、そのほとんどが外資企業で、内資企業はあまり中途採用をしていません。

「MR認定証」を取得しておけば転職は比較的うまく進みますが、認定証がないと、他企業のMRに転職するのは難しいでしょう。

またMR以外にも、新薬の臨床試験(治験)に関わる治験コーディネーター(CRC)や臨床開発モニター(CRA)、医療機器営業など、MRに類似した業種に転職する人もいます。

治験コーディネーターの仕事
臨床開発モニター(CRA)の仕事

MRからの起業

MRがキャリアアップなどを目指す場合、転職をせず起業することもあります。

その内容はさまざまですが、MRとしての経験を生かし、MRのスキルを向上させることを目的としたセミナーの講師になったり、MRへの転職を支援するビジネスを立ち上げる人がいます。

そのほか、病院の経営にアドバイスする医療経営コンサルタントや、まれですが、医師とともに新規サプリメントや医療機器開発会社を設立する場合もあるようです。

いずれにしても、医療業界で培ってきた知識やノウハウを生かした起業をする人が大半です。

異業種からのMRへの転職

日系の製薬会社では中途採用がほとんどありませんが、外資の製薬会社では異業種からの未経験者採用も少なくありません。

とくに営業経験がある場合は、転職が成功しやすいようです。

ただし、年齢の問題はあり、転職が歓迎されるのは25歳から35歳くらいまでで、30代後半ではあまり期待できません。

中途採用での入社後は、新卒採用と同様、半年以上に及ぶ研修により医薬に関する知識を徹底的に勉強します。

なお、ほとんどの企業では「MR認定試験」の受験が義務づけられており、この試験に合格して認定証を取得することで、MRとして仕事ができるようになります。

MRの新しい働き方「コントラクトMR」

MRの新しい働き方として、この数年で注目が集まっているのが「コントラクトMR」といわれるものです。

一般的なMRは各製薬企業に直接雇用されています。

一方、コントラクトMRは、「医薬品販売業務受託機関(CSO)」に雇用され、そこから製薬企業に派遣されてMRとして活動します。

コントラクトMRには、幅広い業務経験を積んだり、勤務地や配属先が選びやすい、売り手市場で求人数が多いといったメリットがあるとされています。

現在、CSOはいまだ成長途上にあるため求人が増えており、MR未経験者にもチャンスが広がっています。

もともと製薬会社の正社員であったMRが、コントラクトMRに転職する例も見られるようです。