何をしたいのかを明確に
映画宣伝の仕事と一言に言っても、業務の幅は多岐にわたります。
その分、多種多様な分野で、映画の宣伝と関われる業務が多いわけですから、まずは、自分はどういうポジションで関わりたいか考えることが大切です。
たとえば、映画宣伝の全体のコンセプト決定、予算の管理を決めていく宣伝プロデューサーになりたいのか、映画の面白みをマスコミに直接伝え、露出をはかるパブリシティ業務なのか、はたまた、映画の公式HPを制作したいのか、予告編をつくりたいのかなど、どんなことをしたいのか考えてみましょう。
人間性を磨く
映画宣伝はさまざまなプロフェッショナルたちの力が合わさってできています。
人に夢を売るのが商売なので、人間的に魅力があれば、映画業界の経験がなくても幅広く受け入れてくれるのが映画業界でもあります。
特殊な業界で一見華やかに見えますが、雑用も本当に多いですし生活が不規則な面もあります。
また、俳優さんや女優さんと映画について、真剣にお話する機会もあったりします。
その幅広い業務内容に柔軟に対応するためには、高い人間性を身につけておくことが一番大切なことなのです。
映画業界は、一度入ってしまうと、人脈さえしっかりと作っておけば、フリーランスで映画宣伝の仕事を委託する方も多くいますし、映画会社から映画会社へ転職する方も多くいます。
まずは業界に入ること
肝心の入り方も、本当に多岐にわたります。
大手配給会社の映画宣伝部は、やはり大卒の新卒で入った方がより早く第一線で働かせてもらえるケースもありますが、契約社員やアルバイトから継続してがんばり、正社員になるケースもあります。
また、契約社員としてでも、正社員と同じような仕事をしているケースが多いです。
この業界は、これといって、資格が必要なわけではなく、それ以上に、魅力的な人間性と情熱溢れたやる気があれば受け入れられる風土があるため、アルバイトや契約社員から上がってきてる人の方が多いともいわれています。
また、違う業界から知り合いのツテでぽんと入ってくる人もいますし、意外に人数が足りないからとふいに募集している会社もあるので、継続的に募集を探していれば何かしら出てくることでしょう。
ですので、アルバイトでも契約社員でも、とにかく業界に入るのが第一歩。
映画は人の心を動かすものなので、それを宣伝する仕事をやりたいなら、自分も「映画が好きだ」「この仕事をやりたい」ということをアピールして人の心を動かすくらいの気持ちで挑めば、採用担当の方にも伝わるのではないでしょうか。

常にアンテナを張っておく
大手の配給会社に入るのは、新卒採用で入るのはとても狭き門であるため、常にアンテナを張り、定期的な中途採用などの情報を逃さないようにすることも大切です。
映画配給会社に限らず、映画宣伝を専門にしている宣伝会社や、映画を専門にしているデザイン会社やホームページ制作会社や広告代理店もありますし、関わり方はほんとにいろいろとありますので、まずは映画業界に足を踏み入れることも一つの道です。
また、「映画宣伝で生きていきたい!」と思う気持ちが強くあるのであれば、アルバイトとして入って業界の人脈を培っておくと、空きポストが出たときに、仕事ぶりがよければ契約社員へステップアップすることもあります。
これも映画宣伝への近道といえるかもしれません。