麻薬取締官は特別司法警察員

行政と司法の両面を併せ持つ

麻薬取締官は「特別司法警察員」として、警察と同様に“司法”“行政”の両面を併せ持っていることが特徴です。

たとえば、行政活動としては捜査活動や立ち入り検査などを行いますが、もし覚せい剤の所持を発見すれば、現行犯逮捕する司法活動も行うことが認められています。

特別司法警察員とは

司法警察官には「一般司法警察員」と、特定の分野に詳しい知識・技能・経験を持つ「特別司法警察員」の2種類があります。

一般司法警察員は、都道府県警において司法警察と行政警察の事務を執行するものを指します。いわゆる一般の警察官がこちらに当たります。

一方、麻薬取締官は薬物犯罪に関するエキスパートとして特別司法警察員の権限を付与されています。

“特別”といっても、「より優れている」といった意味合いではなく、あらゆる犯罪を対象とする一般司法警察員に対して、特定の犯罪を捜査対象とすることから、このような名前が付けられています。

ただし、麻薬取締官は法律によって「おとり捜査」を行うことが認められているなど、一般司法警察員よりもより強い権限を持っている面もあります。

麻薬取締官以外の特別司法警察員の一例としては、海上保安官や陸上・海上・航空自衛隊警務隊の各警務官、皇宮護衛官などが挙げられます。