麻薬取締官になるには

麻薬取締官になる方法

麻薬取締官になるには、厚生労働省麻薬取締部の採用試験に合格し、採用される必要があります。採用試験受験の応募資格として、以下の2通りがあります。

(1)国家公務員試験一般職試験(大卒程度)の「行政」または「電気・電子・情報」を受験すること(採用条件は最終合格者となります)

(2)薬剤師、または薬剤師国家試験合格見込の者で、29歳以下であること(薬剤師国家試験見込みの者については、薬剤師免許の取得が採用条件となります)

国家公務員一般職(大卒程度)に合格、または薬剤師国家試験に合格したうえで麻薬取締官の採用試験に応募し、面接試験を受けて成績優秀者が採用されます。

採用後は麻薬取締官初任者研修など各種研修や事務官などの経験を積んだ後、麻薬取締官として任命されます。

採用試験は不定期

麻薬取締官が働く麻薬取締部は定員が定められており、その数は全国でわずか260名程度となっています。採用者数も多くありませんが、その中では規模が大きめの関東信越地区や近畿地区での採用が主となっています。

法学部の卒業生でない場合は採用後に2年間の実務経験が必要となるため、国家公務員試験を受けて応募する受験生の場合、法学部出身者を積極的に採用する傾向にあるようです。また、語学力があると、採用に有利になることがあります。

また、薬剤師の有資格者採用に関しては、欠員が出た際などに不定期で実施されるのが一般的で、必ずしも毎年採用があるとは限りません。

<全国の麻薬取締部>
北海道厚生局麻薬取締部、東北厚生局麻薬取締部、関東信越厚生局麻薬取締部、東海北陸厚生局麻薬取締部、近畿厚生局麻薬取締部、中国四国厚生局麻薬取締部、四国厚生支局麻薬取締部、九州厚生局麻薬取締部、九州厚生局沖縄麻薬取締支所

麻薬取締官に求められる能力

<法学・薬学の知識>
薬物犯罪を扱うという仕事柄、法学や薬学の知識が求められます。麻薬取締官の約半数は薬剤師の資格を持っていると言われています。

<語学力・情報処理能力>
外国人犯罪者と接することも多いため、高い語学力は有利になるでしょう。そのほか、PCなどを使った情報処理技術や会計知識などを持っている場合もプラスになる場合があります。

<体力>
麻薬取締官は、特別司法警察員であり、刑事と同様に張り込みや尾行、取り調べなどを行う仕事です。体力があり、心身ともにタフであることが求められます。

<正義感>
麻薬取締官は組織の人数が少なく、一人あたりの負担も大きいため、楽な仕事ではありません。日本を薬物犯罪から守るという強い正義感がないと務まらない仕事です。

麻薬取締官の今後の見通し

外国人の犯罪が巧妙化してきており、麻薬取締官に求められるものもより専門的なものになってきています。学生や主婦などの一般人も薬物犯罪で検挙されており、麻薬取締官の責任は大きくなってきています。

薬物事犯の検挙人員

平成23年の薬物事犯の検挙人員は、覚せい剤事犯11,852人、大麻事犯1,648人、麻薬及び向精神薬事犯256人、あへん事犯12人となっています。
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覚醒剤密輸入事件の検挙状況

覚醒剤密輸入事件の検挙数は年々増加しています。平成23年の検挙数は185件でした。
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