マーケティング部門の現状と将来性

マーケターは企業にとって不可欠な存在に

これまで日本企業の多くで、マーケターの仕事は宣伝分野に限定されがちでしたが、IT(情報技術)の進化がこれを大きく変え始めています。

Webサイトに続いて、スマートフォン、SNSなどが登場、検索エンジンの充実や解析ツールの開発も進んだ結果、今や、膨大な量の顧客情報を収集、分析し、リアルタイムで客の状態や関心をキャッチできるようになってきました。

こうして得た分析結果などを基に、客の好みや傾向を探り出し、商品開発、営業、広告・宣伝などに反映させるデジタルマーケティングに、多くの企業が取り組むようになっています。

これからのマーケターは、このデジタルマーケティングの担い手となります。

デジタルマーケティングは、企業活動の幅広い領域に深く関わり、大きな影響を与えますから、マーケターの活躍領域もまた広がり、企業にとってこれまで以上に重要な存在となります。

現在、優れたマーケター、中でもデジタルマーケティングに長けた人材への需要が高まっています。

マーケター側からすると、まだデジタルマーケティングが新しい分野で、スキルのあるマーケターが少ないため、売り手市場だといいます。

これからのマーケターに求められること

これからマーケターを目指す場合、デジタルマーケティングの知識やスキルは必須ですが、これらを体系的に指導する場がまだほとんど見当たらないので、専門誌や大学院などの公開講座を利用して独学する必要があります。

さらに、マーケターとして活躍するには、コミュニケーション力やリーダーシップ、企業経営についての知識も求められます。

マーケティングは多様な部門と連携し、意見調整を行いながら、企業の経営基盤をつくる仕事だからです。

的確にデータを読み解く一方、相手の立場に思いを馳せながら意見を引き出したり、周囲を巻き込んで一つの方向に引っ張っていったり、企業経営全体を眺めながら施策を考えたりできる。

これだけ多様な能力を備えれば、「できるマーケター」はもちろん、企業の幹部役員であるCMO(最高マーケティング責任者)やマーケティング力に秀でたCEO(最高経営責任者)になるのも夢ではないでしょう。