女性のマンション管理士

女性の視点を活かしていく

女性のマンション管理士は、マンション管理士全体の1割にも満たないといわれており、割合は低いといえます。

しかし女性がマンション管理士に向いていないかというと、決してそうではありません。

むしろ、この仕事では人との折衝ごとが多く、きめ細やかな対応が求められることから、女性ならではの特性が生かせる職業でもあります。

具体的に説明すると、マンションで個々の生活を切り盛りしているのは女性であることがほとんどです。

住環境を快適に整え、家族が安心して暮らせるように気を配るのは、母として、妻として、一人の女性として大切な役割です。

もちろん、男性も住環境のことを考えているものの、実際に家を回しているのは女性ということは少なくありません。

そうした女性ならではの視点に基づいて、管理運営に関するコンサルティングを提供していけるのは、女性のマンション管理士の大きな強みといえます。

人と人との間に立つ苦労も

しかし、人との折衝ごとには緊迫した場面も数多くあります。

たとえば住民と管理会社との利害が一致しない場合、その話し合いにおいてマンション管理士は最大の労力を払うことになります。

しかし、利害を争ったり、生活を左右するほどの金額が関連する決め事に、女性が口を挟むべきではないといった考えをもつ人も世の中にはいます。

マンション管理士が力を発揮できる話し合いの場では、感情を害するような揉め事や住民同士が大声で言い争う場面をおさめる必要がでてくるのですが、女性であることを理由に、これらを行うことが困難になるケースも稀ではありません。

しかし、決められた業務をこなし、地道に組合との信頼関係を積み重ねていくことで、最後には存在を認めてもらうことができます。

人と人との間に立つ苦労を味わいながらも、プロフェッショナルとしてのやりがいを感じられるのはマンション管理士の仕事の魅力です。

職場復帰のしやすさは?

「住まい」としてマンションを選択する人が増え、新たに建築されるマンションもあちこちで見られますが、その分だけ老朽化が進むマンションも増えていくことが予想されます。

マンションのような不動産物件を購入した人にとって、老朽化に備えた修繕費の積み立て、管理規約の見直し等はつねに必要となるものであり、マンション管理士の社会的ニーズも高まっていくことでしょう。

また、大事な不動産の管理は、一人の人に長年にわたって担当してもらいたいと思うのが顧客側の心理です。

一度、お客さまのために力を発揮したマンション管理士は、お客さまから指名を受けることもあるようです。

国家資格を持って働くことができる専門職であるため、仮に結婚・出産等で現場を離れたとしても、また専門知識を生かして仕事に復帰することができ、女性が一生涯の仕事として続けていくことができます。