マンション管理士試験の難易度、合格率

難易度と合格率の現状

マンション管理士の試験は、受験資格こそとくに制限がないものの、マンションの管理・運営に関する高度な知識を要求されるものとなっています。

難易度は高いことで有名であり、合格率は平成13年の資格創設当初から7~9%程度で推移しています。

この合格率だけ見ると「一級建築士」や「土地家屋調査士」と同等であり、マンション管理士という資格の知名度はそれほど高くないものの、かなりの難関であることがわかります。

また、学習時間についても、スクールや通信講座を使った場合の平均が600時間程度、独学の場合は800時間~1000時間程度といわれていることから、簡単に合格できる試験ではないと考えることができるでしょう。

他の資格と比べると合格率はかなりリアル

マンション管理士はそれほどメジャーな資格ではありませんが、受験生の大半は「この資格がほしい」と思ってストイックに受験しているようです。

この資格がなくてもマンション管理士の仕事はできるものの、資格を取ってさらに業務の幅を広げたり、資格試験の勉強をすることで知識を深めようとする人が多くいます。

宅建といった他のメジャーな資格のように、会社に強制されて受験するとか、なんとなく挑戦するといった受験生は少ないと考えられます。

つまり、計算上の合格率(合格者数を受験者数で割ったもの)と実際の合格率(合格者数を本気モードの受験生で割ったもの)の差が少ないと考えられるのです。

何が難しいのか?

しかし、なぜマンション管理士試験はこんなにも難しいのでしょうか。

その答えは、試験に出される「区分所有法」がかなり難解な法律であるということが考えられます。

「区分所有法(正式名称「建物の区分所有等に関する法律」)」は、マンションにおける一棟多世帯の利害関係や権利関係を調整することをおもな目的としています。

マンションは、専有部分・共用部分・敷地利用権という権利関係が複雑であり、さらに管理組合の運営や、災害等でマンションを復旧する場合の取り決め、さらには建て替えや外壁の張替えのような大規模修繕に関する取り決めが必要とされます。

これらを決めている大元が区分所有法です。

この区分所有法は民法と相まって非常に難しいものとなっており、これがマンション管理士試験を難しくしている最大の要因です。

このほか、建築の構造に関する知識など専門色の強い内容が中心となっていることも、試験の難易度を上げている要因といえます。