マンション管理人への転職・未経験採用はある?

マンション管理人への転職状況は?

マンション管理人は、一般的な職業とは異なって新卒採用というものがなく、現状マンション管理人として働いている人は、ほぼ100パーセントが中途採用者です。

年齢層は50代や60代が中心であり、かつて別の職場で働いていた人たちばかりです。

マンション管理人は、シニア世代のセカンドキャリアという色合いが非常に強い職業であり、そういった意味では、マンション管理人は、「ほとんど全員が転職者」といえるでしょう。

逆にいうと、学校を卒業したてや第二新卒などの若い世代の人が、いきなりマンション管理人になるケースはまず見られません。

老若男女さまざまな入居者を相手に、その場その場で臨機応変な対応が求められるマンション管理人は、何よりも人生経験がものをいいます。

社会人経験の浅い20代や30代の人は、雇用するマンション管理会社側としても、採用を避ける傾向にあるようです。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

マンション管理人への転職の志望動機で多いものは?

マンション管理人に転職する動機は、おおまかに分けて2種類あります。

ひとつはシンプルに「お金を稼ぎたい」というもの、もうひとつは「仕事を通して誰かの役に立ちたい」というものです。

前者については、定年などで仕事を退職した人や元自営業者などが、年金に加えてもう少し収入を得るためにマンション管理人になるケースがよく見られます。

後者については、リタイアしたものの心身ともにまだまだ健康なので、家にずっとこもっているよりも外で働いたほうがいい、社会とつながっていたいという人が多いようです。

とくに近年は、健康寿命が延び、元気な高齢者が増えていますので、マンション管理人になって、やりがいや生きがいを得たいという人が目立ちます。

マンション管理人の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人からマンション管理人になるには

未経験・社会人からマンション管理人になるにあたって、学校に通ったり資格を取ったりする必要は一切ありません。

「未経験者歓迎」という管理会社の求人は多数ありますので、試験を受けて採用されれば、すぐマンション管理人になることができます。

初心者については、入社後におよそ1週間ほどの社内研修が実施されるケースが一般的です。

研修で一通りの仕事内容を教わってから担当する各マンションに配属されますので、未経験者でも安心です。

また、マンション管理人の業務に関する研修は、地方自治体のハローワークなどでも受講することができます。

「興味があるけれども具体的に何をするかわからない」「本当に自分に務まるか自信がない」という人については、就職前にそういったセミナーに参加し、マンション管理人の仕事を体験してみることをおすすめします。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

マンション管理人への転職に必要な資格・有利な資格

マンション管理人になるにあたって、必要となる資格は一切ありません。

マンション管理の業務と関連性の高い資格としては、「管理業務主任者」と「マンション管理士」のふたつが代表的です。

ただし、前者はマンション管理会社社員に、後者はマンションコンサルタントに必要な資格であり、マンション管理人の業務と直接的な関係はありません。

難易度もかなり高めですので、将来的にキャリアアップを考えている人以外は、無理をしてまで取得を目指す必要性は薄いでしょう。

資格を取るよりも、「認知症サポーター養成講座」や「救急救命講習」、「防災セミナー」といった講習を受けるほうが、実務的には非常に有効です。

採用試験の際も、履歴書に「〇〇講座受講済」と記載することで、面接官へのアピール材料にすることができるでしょう。

マンション管理人に必要な資格はある?

マンション管理人への転職に役立つ職務経験は?

マンション管理人は、かなり接客業の色合いが強い仕事です。

実質的なお客さまであるマンション住民との距離は非常に近く、毎日顔を合わせて頻繁にコミュニケーションを取ることになります。

そうした際には、たとえば販売系や飲食系、宿泊系などの業種で、不特定多数の人と接した職業のキャリアがあれば、非常に役に立ちます。

入居者に好感をもってもらうためには、挨拶の仕方や喋り方などの礼儀作法が重要になりますので、とくにホテル関係の職歴は有効といえます。

マナーなどのスキルに自信があれば、一般的なマンション管理人ではなく、高級マンションで「コンシェルジュ」として働くこともできるかもしれません。

マンション管理人への転職面接で気をつけるべきことは?

マンション管理人というと、「掃除などの単純作業が中心で、誰でもできる簡単な仕事」というイメージもあって、希望すれば誰でも採用されるように考えている人もいるかもしれません。

しかし、実際にはシニアの再就職先として安定した人気のある職業であり、採用倍率はかなり高めです。

待遇のよい大手マンション管理会社では、一人の採用枠に数十人の志望者が殺到するケースも散見されます。

転職面接においては、そういった厳しい競争に勝ち抜けるよう、想定問答集を作成するなどして、しっかりと準備してから臨むべきです。

とくに髪型や服装などの身だしなみについては、「マンションの顔」として恥ずかしくないよう、清潔感を意識してきちんと整えることが大切です。

マンション管理人に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

マンション管理人の募集をみると、おおむね65歳~70歳くらいが上限となっています。

一般的な職業の場合、未経験者が転職できる年齢はだいたい30歳前後までですので、マンション管理人の年齢制限はきわめて緩いといえます。

その一方で、明確に応募条件などに記載されているわけではないものの、若い世代がマンション管理人に採用されるケースは限られています。

基本的にマンション管理人は中高年の仕事であり、40代でも業界的には若いとみなされます。

マンション管理人には「年齢下限」があるとみておくべきかもしれません。

20代や30代が絶対採用されないというわけではありませんが、マンション管理人はもともとの給与水準が低いうえ、ほとんど昇給もありませんので、経済的にも若い人にはあまりおすすめできません。

未経験からマンション管理人に転職する際の志望動機

マンション管理人の業務内容はかなり幅広いものの、それらはすべて入居者のための仕事です。

マンション管理人は、入居者が気持ちよく暮らせるように共用部をきれいに保ち、入居者が便利に使えるように各種設備を点検し、入居者が安心して暮らせるように建物内を巡回します。

したがって、マンション管理人に転職する際の志望動機については、「どうして入居者の役に立ちたいのか」というポイントを念頭に置いて作成するとよいでしょう。

具体的には、「人のお世話をするのが好き」といった性格を理由にするパターンや、「感謝されたい」「人とつながりたい」といったやりがいを理由にするパターンなどが考えられます。

また、前職の仕事のなかでマンション管理人と共通するものがあれば、「このスキルを生かして入居者の役に立ちたい」というふうに志望動機を補強するとよいでしょう。