漫画家に向いている人、適性

単純作業が苦にならない人

漫画家といっても、さまざまな個性を持つ人がいます。表現をする仕事ですから、「絶対にこうでなくてはならない」と考える必要はありません。

しかし、他の職業と同様に「漫画家に向いているタイプ」というものもやはり存在します。

たとえば、単純作業をひたすら繰り返すことが苦にならない人が、その一例として挙げられるでしょう。

漫画家というと、クリエイティブなイメージを抱く人も多いはずです。たしかにそうなのですが、実際には、地味な単純作業も多くあります。

週刊連載の漫画家なら、アシスタントさんを使いながらですが、ペン入れをしたりトーンを貼ったりといった作業に週の半分近くが費やされますし、書籍や広告向けの漫画家さんでもイラストレーターなどのソフトとにらめっこする時間がほとんどです。

そのため、こうした作業をずっとやっていても精神的に疲れがこない、という人が漫画家に向いているといえます。

個性が強い人、想像力が豊かな人(週刊連載などの場合)

もちろんクリエイターである以上、個性も求められます。

週刊連載などの漫画家の場合は、とくにストーリー構成が非常に重要になるので、ストーリーを考えるセンスがある人や空想の世界にのめり込んでしまうような人が向いているといえます。

一般的な会社員の方が空想の世界にのめり込んでいたら、仕事に支障をきたしてしまいますが、漫画家の場合はそれがプラスに働きます。

これが漫画家などクリエイター系の職業の特殊なところです。

他の仕事では「短所」とされることが、漫画家では長所になることもあるのです。

ただ、もちろん漫画家にも編集者さんなどとの付き合いはあります。そのため、コミュニケーション力や一般常識は持っている必要があります。

それらを備えた上で、個性を発揮できる人が、漫画家には向いているでしょう。

情熱を持ち続けられる人

もうひとつ、漫画家として生きていくのに欠かせないのが漫画に対する情熱です。誰もが名を知る有名漫画家になるためは、相当な苦労と努力をともないます。

また、人気商売である以上、売れなくなれば第一線から消えてしまうという厳しさもある仕事です。

どれだけうまくいかないことがあろうと、自分自身の中に「漫画を描きたい!」という強い気持ちがあれば、簡単に諦めてしまうことはないはずですし、上達するために自然と努力をするようになるでしょう。

何よりも強い情熱を抱ける人こそが、漫画家に向いているといえます。

理解力の高い人(書籍や広告向けの漫画の場合)

書籍や企業広告のための漫画を描く場合、「頭の良さ」が非常に重要になります。

なぜなら、その書籍や商品が伝えたい情報をしっかり理解し、まるでその書籍の著者や、商品の営業マンになったかのように、漫画を使って彼らの「代弁」をする必要があるからです。

そのため、頭の良さが必要になりますし、人の気持ちを理解するコミュニケーション力が必要になります。

独自の世界を展開する週刊連載の漫画家と比べると、比較的ビジネスマンやサラリーマンに近い感覚を持った人が、こちらの世界に向いているでしょう。