漫画家とアシスタントの関係

師匠と弟子のような関係にもなる

まだデビュー間もない駆け出しの漫画家であれば、ネタ探しからネーム作り、そしてペン入れ、仕上げまで、すべての作業を一人でこなすことがほとんどです。

しかしながら、売れっ子漫画家になって仕事の依頼がたくさん舞い込むようになれば、アシスタントの存在が必要になってきます。

アシスタントには、たいてい自身も漫画家志望の人がなっています。

アシスタントに任されることはベタ塗りや消しゴムかけ、背景描き、トーン貼りなどの地道な作業が大半ですが、これらは漫画家になる人が必ず身に付けるべき技術ですから、確実にスキルアップにつながります。

アシスタントとして実力を磨きながら、別のところでは自分の描きたい漫画を描き、デビューを目指すというケースは多々見られます。

料理人や伝統芸能の世界では、しばしば「師匠と弟子」という関係性が語られることがありますが、これに近しいところがあるといえるでしょう。

アシスタントへの給料の支払方法

なお、漫画家のアシスタントとして働く人は、それを専業にしているケースも多くあります。

そうなると、漫画家がしっかり仕事を持ってきてくれるか、給料を支払ってくれるかということは重要な問題です。

アシスタントへの給料の支払方法は、漫画家や、そのアシスタントによって異なります。

たとえば、ベテランのアシスタントさんの場合、月給や年俸で、正社員のように雇われている場合もありますし、出版社お抱えの契約社員などである場合もあります。

駆け出しのアシスタントの場合、時給で払われる場合も多くあります。

時給だと、長く働いたほうがお給料は増えるわけですが、もちろん、わざと遅く作業をするアシスタントさんなどはおらず、皆テキパキと仕事をします。

漫画家はアシスタントに色々伝えてくれる

よく知られているように、多くの有名漫画家さんも、最初はアシスタントからスタートしていることが多いです。人気漫画家のアシスタントをやりながら、その技術や仕事ぶりを学ぶわけです。

たとえば、『SLAM DUNK』で有名な井上雄彦さんが、かつて『CITY HUNTER』の作者である北条司さんのアシスタントを務めていたことは有名です。

売れっ子漫画家は、自分自身アシスタントの下積み時代を経験しているため、アシスタントにも自分が伝えたいことをいろいろと伝えることができます。

そのため、漫画家になりたい人がアシスタントを経験することは、漫画で収入を得られる以上の学びがあるといえるでしょう。