漫画家になったきっかけ

『スラムダンク』などの名作に憧れた

漫画家になった人は誰でもそうだと思いますが、たいてい子ども時代に人生に影響を与えてくれるくらいの名作に出会っているものです。自分の場合もそうでした。

漫画家になった直接のきっかけはいろいろと具体的なものがありますが、根本的なモチベーションに関する話をすると、やはりそうした多くの名作に、子ども時代に出会ったことでした。

中でも筆頭に挙げられるのは、自分の場合「スラムダンク」です。

そして、この作者である井上雄彦先生も、やはり子ども時代「ドカベン」にはまっており、これが漫画家を志したきっかけの一つだったようです。

そういう子ども時代の出会いというものには、自分が歩む道を決めるときの大切な指針があると考えていいかもしれません。

大学の教授のお手伝いが初仕事

最初に絵でお金をいただいたのがいつだったかというと、大学の教授のお手伝いをしたことでした。

教授が主催しているシンポジウムのポスターにイラストを描くことでした。

吹き出しやコマ割りのつく漫画ではありませんでしたが、絵での初仕事という意味では、これが漫画家になった直接のきっかけだったと思います。

このお仕事をきっかけに、ホームページにイラストを提供するなど、主に広告系から仕事が徐々に増えてきて、これらが、やがて出版するきっかけにもなりました。

初の単行本を出版

そして在学中に初の単行本を出版しました。

単行本というと、多くの方が連想するのは週刊少年ジャンプなどの娯楽系だと思いますが、自分の場合は「書籍」でした。

本屋さんで新書などのコーナーに並んでいるものです。「漫画でわかる○○」系のコンセプトでした。

それ以前に、娯楽雑誌で何度も新人賞に応募していましたが、まったく当たりもかすりもしませんでした。しかし、書籍では非常にスムーズにデビューできました。

漫画が描ける人はみんな娯楽系で描きたがる分、書籍の世界は競争率が低いので、デビューをするチャンスはこっちの方が多く転がっているといっていいでしょう。