漫画家に学校の勉強は必要?

勉強が役立つことも多くある

漫画家を目指す学生さんにとって「漫画家に学校の勉強は必要なのか?」というのは、切実な疑問になるかもしれません。

結論からいうと、学校の勉強はできないよりはできたほうが断然いいです。

漫画家は、自分の頭の中で独自の世界を膨らませ、そこからペンを動かしてストーリーや絵を描いていきます。

セリフを考えるには言葉(語彙力)も必要ですし、ネタを考えている段階で、学校で勉強した内容をふと思い出してつながっていくこともあります。

しかし、漫画家といってもさまざまなジャンルで活躍する人います。

たとえば、娯楽方面で自分の世界を自由に表現する漫画家になるのか、企業から受注するような学習漫画を描く漫画家になるのか、などの方向によって、求められる知識なども変わってきます。

また、一般教養や知識はある程度、たくさんの本を読むなど自分の努力でも身に付けることができますから、学校で勉強しなければ漫画家になれないということではありません。

それでも、できる限りがんばって勉強することは、決して損にならないはずです。

具体的に、学校の勉強はどう役立つか

では、具体的に、学校の勉強は漫画家にとってどう役立つのでしょうか。

娯楽漫画の場合

週刊誌に掲載されているような娯楽漫画においても勉強はかなり関係します。

というのは、大ヒットを出した漫画家でも、アイデアを世界史などからとっていることが多いからです。

たとえば、『聖闘士星矢』はギリシャ神話を題材にしていますし、『ONE PIECE』も、実際の海賊の歴史などを相当調べたうえで作られています。

他のヒット作も同様で、本当に深い娯楽漫画を描こうとしたら、この方面でも、やはり勉強は必要になるといえるでしょう。

学習漫画

学習漫画は、読者が「勉強をするため」「知識を深めるため」に存在します。

それらの絵を適切に描いていくには、漫画家もその分野に関するある程度の知識を持っている必要がありますから、学校で勉強しておいた知識をフル活用することができます。

企業広告の漫画

企業広告の漫画を担当する場合も、その企業や商品のコンセプトを理解して漫画を添えるという性質上、理解力が必要となります。

これも学校の勉強が直接ではなくても、かなりプラスになるといえます。

赤点だけは、取らないようにするべき

もちろん、上に挙げたような娯楽漫画の「勉強」は、学校の勉強とはまったく違います。

海賊の知識やギリシャ神話の知識は、学校の勉強ではほんの一部しか登場しません。

「自分の描きたいテーマが決まっていたら、その勉強だけすればいいんでしょ?」といわれたら、その通りかもしれません。

しかし、知識というのは豊富にあって困ることはありません。また、点と点だった知識が、あるときつながって線になり、より理解が深まるということも往々にしてあります。

一流の漫画家というのは、だいたい物知りで、さまざまな分野の勉強をよくしているものです。

きちんと勉強しながら、漫画を描く時間も確保する。一流の漫画家になるには、そのようなスケジュール調整能力も非常に大切です。