メイクアップアーティストは激務?

激務が当たり前のアシスタント時代

いま第一線でバリバリ活躍するメイクアップアーティストたちも、初めから実力があったわけではありません。厳しいアシスタント時代を経て、何年も経験を積んで、ようやく一人前となっている人が大半です。

美容師などと同様、アシスタント時代は非常に苦労が多いといわれます。最初は雑用的なことからスタートし、1日わずか数時間程度の睡眠時間で、現場の合間をぬって勉強をしたり、技術の練習をしたりします。

また、アシスタント時代は一人で生活できるほどの給料をもらえることのほうがまれですから、生活のために休める時間を削って他のアルバイトをしている人もいます。

この厳しさに耐えられずにすぐ辞めてしまう人もいるようですが、アシスタントの生活は一生続くわけではありません。がんばったらがんばった分だけ早く成長できますし、師匠から責任ある仕事を任せてもらえるようにもなるでしょう。

激務は成長するための過程だと信じ、努力し続けられる人だけが上にいけるのです。

案件によっては不規則な生活が続く

メイクアップアーティストといっても活躍の場はさまざまですから、すべての人が激務になるとはいえません。

一般的に、最も不規則な生活スタイルになるのは、テレビや映画などメディアの撮影の仕事に携わる場合です。こういった案件では、早朝や深夜に出勤を求められることもありますし、現場によって出勤時間も異なります。

また、突然の呼び出しや仕事のキャンセル、撮影時間の延長などもしばしばあるようです。ヘアメイクを施すタレントやモデル、また周囲の制作スタッフなど多くの人にも気を遣う必要もあります。

そのため、たとえばサロンでお客さまと1対1で接する場合よりも、人間関係のストレスは大きいかもしれません。

裏方として作品をつくっていく喜びが味わえますが、ただ楽しいだけではないということは理解しておくべきでしょう。

「フリー=楽」ではない!

フリーランスになれば、自由な時間が増えて楽に働けそうと考えている人もいるかもしれません。

たしかに、サロンや会社勤めのように「○時〜○時」と勤務時間が決められていない分、自分のやり方次第では自由に動きやすいといえるでしょう。

しかし、フリーランスになれば、全ての責任は自分一人でとらなければなりません。自分の名前を全面に出して仕事をもらうわけですから、それなりの覚悟が必要です。

また、この業界は競争が厳しく、力をつけたライバルは次から次へと出てきます。たった一度のミスでクライアントの信用を失い、自分の仕事が一気に他の人に回されてしまう可能性もあります。

サロンや企業に勤務する場合もフリーランスの場合も、仕事である以上、お客さまにお金をもらうことには変わりません。それぞれ違った大変さがある中、常に目の前の仕事に全力で取り組むことが大切です。

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