舞妓のやりがい

お客さんの笑顔のために

舞妓は芸妓の見習いであるため、その本分は唄や踊り、三味線などの芸事の稽古に充てています。

日々の稽古の中である程度の基本が身につき、人前で披露できる腕前になると、毎晩茶屋や料理屋で行われているお座敷に出て練習の成果を客の前で発揮する機会が得られます。

これが舞妓にとって日頃の稽古での苦労が報われる、最もやりがいを感じることのできる瞬間です。

自分たちの唄や踊りでお客さまが喜んでいる姿を見たときに、舞妓は強い達成感や満足感を得ます。そしてそれを明日からの修行の糧としているのです。

国際交流の懸け橋に

舞妓の活動する京都は日本の最も有名な観光地の一つです。国内外問わず毎年多くの観光客が京都の地を訪れます。

観光客にとって京都で舞妓を目にするのは大きな楽しみの一つです。とくに海外からの旅行者は舞妓を京都あるいは日本の象徴的存在であると考えている人が多くいます。

このような観点から考えると舞妓は極めて国際的な存在であり、日本を世界に発信する大きな役割を果たしているといえるでしょう。これは国際社会を生きる現代の舞妓にとって大きなやりがいです。

最近では日本文化を取り上げた海外のイベントに舞妓が呼ばれるということもあり、今後さらに活動の幅が広がることが予想されます。

次世代に伝統を受け継ぐために

古くより人々に愛されてきた唄や踊りなどの伝統芸能。誰の目にも美しい着物や日本髪などの伝統文化。他者への思いやりにあふれた京ことば。

これらを体得し、次世代に伝えるという大切な役割をすべての舞妓が担っています。

これは生活の中で常に日本の伝統に触れている舞妓にしか果たせない役割であるといえます。

日本人の生活が欧米化して久しくなりました。その恩恵もはかりしれません。しかし、日本の伝統美は何にも代えがたい素晴らしい財産です。

厳しい修行の過程でこれを身につけ、国内外問わず発信する舞妓は生きる文化財であるといっても過言ではありません。

芸の道に生きる舞妓が幾多の苦労を乗り越えられるのもこのやりがいによるものなのかもしれません。