舞妓の現状と将来性

ステージはお座敷だけではない

京都の花街を華やかに彩る舞妓。

舞妓は日本文化の象徴として世界中でも広く知られています。海外からの旅行者の中には舞妓の華やかな姿を一目見たいと願って京都を訪れる人も少なくありません。

舞妓は古くから愛らしい着物を着て、こざっぱりと美しい日本髪を結い、お座敷で唄や踊り、三味線を客に披露し、お酌などでもてなすことを生業にしています。

しかし現代ではテレビや雑誌などのメディアに顔を出す機会も増えてきています。地方で行われる京都物産展などのイベントに呼ばれることもあれば海外の日本イベントに呼ばれることもあります。

また京都での大きな会議やパーティーには必ずといっていいほど呼ばれます。古くから伝わる伝統を残しながらもその活動の幅は着実に広がっているといえるでしょう。

20歳が分かれ道

舞妓の本業は「芸妓」になるための修業です。しかも、その期間は20歳までと限定されています。20歳になる前にすべての舞妓は今後の身の振り方を自ら決断しなければなりません。

そのまま芸の道に進むことを選択した場合、それ以降は芸妓として活動することになります。

芸妓は舞妓と異なり、収入を得ることができる分、自立して生活することになります。生活が軌道に乗るまでは置屋が面倒を見てくれますが、いずれは一人立ちしなければなりません。

芸妓の給料は固定給ではなく、完全歩合制であるため、各人によって異なります。お座敷1時間で2000〜3000円が相場です。お座敷は毎日あるので定期的に呼ばれるようになれば十分な収入が望めるでしょう。

それ以外にもおひねりや贈り物などを得るチャンスもあります。舞妓時代から熱心に芸事に励み、挨拶回り等をまめに行うことが芸妓としての成功につながるといえるでしょう。

一方、20歳で芸の道を退く場合、一般の職に就くことになります。置屋での厳しい修行生活を乗り越えることのできた人材として評価されることも多いようです。

しかし、最終学歴が中学卒業である場合が多く、ほとんどの人が高校卒業資格を得るために勉学に励むことになるのが実際のところであるといえます。

成功者はほんの一握り

伝統芸能を極めるのは決して簡単なことではありません。毎日休まず鍛錬に励まなければ客を満足させる腕前になりません。

また生活面でも、上下関係や置屋のしきたりなどは厳しい面もあり、途中でリタイアしてしまう人も少なくないと聞きます。

舞妓は国内のみならず世界中で人気があるため、そのニーズが衰えることはないでしょう。しかし、舞妓を卒業し、芸妓として成功する人はほんの一握りなのです。

舞妓を目指す人はこのような現状を理解したうえで志願すべきであるといえます。