舞妓の生活

あまり知られていない舞妓の生活

海外の旅行者にも絶大な人気を誇り、日本文化を象徴する職業といってもよい舞妓。美しい着物を着て、日本髪を結い、唄や踊りを披露する舞妓は日本の伝統的な美を伝える存在です。

その華やかな姿は誰もがすぐにイメージできますが、舞妓の実生活については一般の人にはあまり想像がつかないかもしれません。

舞妓は「置屋」と呼ばれる事務所兼下宿所に女将の管理の下で生活しています。舞妓は置屋での共同生活を通して、芸妓として身を立てていく上で必要なことを女将や先輩から学ぶのです。

置屋での生活には代々受け継がれてきた厳しい規律があります。舞妓にとって生活のすべてが修行であり、それは決して甘いものではありません。

華やかな姿の裏にはこうした厳しさがあることを知っておくべきでしょう。

ある舞妓の一日

舞妓は一日のほとんどを芸事の練習に充てています。新人であればあるほど習い事の比率が大きく、経験年数を重ねるにつれてお座敷に出ることが増えていくようになります。

ここでは中堅の舞妓の一日をタイムラインに沿って見てみましょう。

8:00

起床する。起きたらすぐに髪のセット、化粧、着物の着付けなどの身支度を行う。

8:30

朝食を食べる。

9:30

お稽古事開始。お座敷で披露するための唄や踊りなどを習い、腕を磨く。

12:00

昼食をとる。終了後は休憩時間。

13:00

お茶屋さんへの挨拶回り。

15:00

置屋に帰宅。午後の稽古。

17:30

身なりを整え、お座敷の準備

18:30

お座敷にでて、客の前で唄や踊りを披露する。お酌等でコミュニケーションをとり、今後につなげる。

翌1:30

すべてのお座敷が終わり、置屋に帰宅。

2:00

長い一日が終わりようやく就寝。

舞妓の一日は長い

舞妓の帰宅時間を見て、わりと遅めだと感じる人もいるかもしれません。

舞妓は毎晩数軒のお座敷をはしごします。一軒2時間程度であるため、当然置屋への帰宅は遅くなるのです。そのため、睡眠時間は5〜6時間とれればいい方であると考えられています。

また、新人の舞妓は起床後の着物の着付け、日本髪のセット、化粧が上手にできず、時間もかかるため、その分起床時間も早くなるようです。

営業活動も大切な業務

舞妓はお座敷に呼んでもらうために、茶屋や料理屋への挨拶回りを毎日行っています。

茶屋や料理屋は舞妓にとってのステージです。そこに呼ばれて始めてお座敷でお客さんに芸を披露する機会に恵まれるのです。

そのため、以前に呼んでもらったお店への挨拶回りは舞妓にとって欠かせない営業活動であるといえます。

また新規のお店にも顔を出し今後お呼びがかかるようにご挨拶をします。こうして自身の活動エリアに馴染みを作ることも舞妓の大切な仕事の一つです。

経験年数により異なる舞妓の生活

新入りの舞妓は挨拶回りやお座敷よりも稽古の時間がメインになります。経験を重ねるにつれて馴染みも増え、お座敷に出る回数が増えていくのです。

稽古にお座敷、挨拶回りと比率は違えど、日々の忙しさは新入りもベテランも変わりません。

舞妓の休日

休みは月に2日程度しかありません。

まとまった休みをとれるのは年末年始の約10日間だけしかなく、自分の時間がもてない厳しい生活を送らなければならないことを覚悟しておく必要があります。