芸妓になるには

舞妓として修行を積む

芸妓は唄や踊り、三味線や琴などでお座敷を華やかに盛り上げ、客をもてなします。

当然、芸の道は一日にして成るものではありません。芸妓は皆、お座敷に出るために血の滲むような努力をしています。

芸妓として活躍することを目指して修行に励んでいるのが舞妓です。現在、芸妓として活躍しているほとんどが、舞妓を経験しています。

舞妓は事務所兼下宿所である置屋に住み込み、芸事の稽古を中心に生活しています。

舞妓は修行中の身分であるため、自由に使える賃金を得ることができませんが、生活費を始め、稽古や身だしなみにかかる費用はすべて置屋の負担となります。

つまり、舞妓には芸事に集中して取り組める環境が整えられているのです。

芸妓は自分の芸一つで生計を立てていくため、そのスキルが高いことは大きな強みになります。

舞妓としてじっくりと芸事に取り組む期間を持つことが芸妓として成功するための近道であるといえるでしょう。

芸妓はフリーランス

舞妓は20歳になると、このまま芸事を続けるのかどうかの決断を迫られます。芸の道で生きていくことを選択した場合、以降は芸妓として活動することになります。

芸妓になると基本的には置屋を出て、自分で生計を立てなければなりません。それまでの修行で培った自分の能力でお座敷に呼んでもらえるかどうかが決まる厳しい世界に入ることになります。

そのために、日々自分のスキルを上げるための稽古を継続しながらも、茶屋や料理屋の挨拶回りをまめにし、馴染みを作る努力をしなければなりません。

それはまさに得意先を回る営業マンさながらです。その活動のすべては芸妓それぞれの自己責任です。

芸妓には舞妓にはない苦労が伴う分、お座敷に出た時に発生する料金の一部を賃金として得ることができるようになります。

客は2時間ほどのお座敷に大体5万円前後のお花代を支払うので茶屋や料理屋の取り分を差し引いても数件かけもてばそれなりに良い収入になるでしょう。

しかし、常に安定してお座敷に呼ばれるという保証はありません。今風にいえば、芸妓は芸のプロ技術をもっている「フリーランス」ともいえます。

いきなり芸妓にはなれない?

舞妓には15〜20歳という年齢制限があります。そのため、20歳を過ぎてから芸の道を目指した場合、舞妓になる資格を失効していると考えていいでしょう。

その場合、舞妓を経ずに芸妓として活動を開始することになります。

新人の芸妓は舞妓と同様に置屋に所属して、稽古に励むのが一般的です。

最近では大学や短大を卒業した後や、OLなどで社会経験を積んだ後に芸の道を志す人が増えてきている傾向にあるため、舞妓の経験がなくお座敷に出る芸妓も少なくありません。

また、芸妓には年齢制限がなく80歳でも現役で活動している人もいます。しかし結婚をすると引退をするのが一般的です。