マジシャンの練習、トレーニング

マジックの基本練習とは

マジシャンの行う練習は、大きく分けるとマジックそのものの「手技」の練習と、トークなどを交えながらの「演出」の練習に分けることができます。

まず、「手技」の練習ですが、これはちょっと時間ができればいつでもどこでも行うものだといっても過言ではないでしょう。

カードマジックにしてもコインマジックにしても、すべてのマジックにおいて、自分の手が完全に動きを覚えていることが重要です。

たとえるのであればピアニストやギタリストと同じように、考えるよりも先に手が流れるように動いていくのが理想なのです。

ですから、マジシャンは、ひとつのマジックにつき、何千回、何万回と反復して練習した上で本番に臨んでいます。

日頃のトレーニングの時間はもちろんのこと、移動中の電車やバスの中でも食事を待つ間でもお風呂の中でも、手を動かしてみて流れを体に叩き込むという努力が欠かせないのです。

演出力を磨くために

もうひとつの「演出」に関しては、マジックの流れを確認してトークやジェスチャーも交えながら本番通りやってみるという練習をやります。

最初は自分一人で黙々と練習することになりますが、ある程度できるようになれば、家族や友人など親しい人の前で練習をさせてもらうということも大切です。

マジックショーというのは、毎回異なるお客さんを相手にして演じます。

お客さんに対して「このトランプの中から好きなカードを一枚選んでください」というお願いをする場合、反応の仕方は一人ひとり異なるのです。

ときには非協力的な態度をとる人や挑発してくる人、わざと難しいカードを選ぶ人もいるでしょう。

そんなときに、いかにスムーズに場を盛り上げながら進行していけるかが、マジックの成功に大きく関わってくるのです。

どんなステージも成功させられるマジシャンになるためには、アドリブ能力は必須です。

この能力を磨くために、マジシャン達はひとつでも多くの場数を踏もうと、実践トレーニングを積み重ねているのです。