マジシャンの心得

魔法のように魅せるため

プロのマジシャンになるにあたって、常に心に留めておかなければいけないことがあります。

それは、「マジックの裏側を絶対にお客さんに見破られてはいけない」ということです。

マジックというのは、お客さんを最後まで完全に騙し通すことで初めて「すごい!」「どうして!?」という感動が生まれるものです。

あっさりネタがばれてしまって、お客さんに「トリックがわかっちゃった!」「なんだ、簡単な仕掛けじゃん」と言われてしまうと、一気に場の空気は盛り下がり、しらけてしまいます。

たとえ駆け出しのマジシャンであっても、絶対に舞台裏を見破られないように全力で努力をすることが大切です。

あるいはベテランのマジシャンであっても、お客さんに対して油断をしないよう常に真剣勝負で向き合う姿勢が求められます。

いつどんなときでも、マジックを魔法のように見せ続けるテクニックと心意気が、マジシャンには絶対に必要なのです。

安易な種明かしはタブー

また、マジシャンのなかには、マジックの種明かしをしてみせることでお客さんの歓心を買おうとしたり人気を集めようとしたりする人もいます。

しかし、一度種明かしをしてしまったマジックは、もう二度とお客さんに感動や驚きを与えることはできないのです。

このことは、場合によっては他のマジシャンの仕事に対する営業妨害にもつながりかねません。

この業界でやっていくからには、「安易な種明かしをしない」ということがマジシャンどうしの大事なルールとなります。

まずは自分が楽しむべし

マジシャンの仕事は、お客さんを喜ばせるためにあると言っても過言ではありません。しかし、そのためには何よりもマジシャン自身がショーを楽しんでいることが大切です。

プロとしてやっていく中では、仕事が少なくて生活が苦しくなったり、お客さんが思うように盛り上がってくれなくて辛い思いをしたりすることもあるでしょう。

しかし、エンターテイナーである以上、暗い顔をしていてはいけません。

一緒にいるだけで周りをワクワクさせるような人であり続けること。それが、マジシャンの心構えの基本として、とても大切なことです。