救急救命士の現状と将来性

救急救命士の需要

ほとんどの救急救命士は消防署に勤務し、119番の通報を受けて早急に現場まで向かいます。救急車の出動件数は全国で年間500万件以上といわれており、年々その件数は増加の一途を辿っています。

急病だけでなく火事、交通事故などの際には、救急救命士は欠かせない存在です。

こうした現状を受けて、消防庁では3人1組の救急隊のうち、少なくとも1人は救急救命士の資格取得者を配備しておくよう呼びかけており、救急救命士の需要は高まりつつあるといえるでしょう。

救急救命士の資格習得者は現在3万2000人前後で、そのうち1万8000人前後が全国の消防署で救急隊員として働いています。

しかし、増加しつつある出動件数に対して救急救命士の数は不足しがちであり、都市部だけでなく地方でもその傾向は高いといわれています。

救急救命士は全国的に需要が高く、社会的にも必要とされていることから、これからこの職業を目指す人にもチャンスは存分にあるといえるでしょう。

救急救命士の現状と将来性は?

長引く不況の影響を受け、安定職としての医療業界がにわかに活気づいています。

経済情勢に関わらず生命や健康に関わる医療業界は需要がなくならず、なおかつ高給であるケースが多いためだと考えられています。

そうしたなかで、救急救命士はハードな業務内容の割に比較的薄給であると考えられ、求職者の間ではやや敬遠されがちでした。

しかし、国内はもとより世界中に大きなショックを与えた東日本大震災をきっかけに、救急救命士の存在感は大きく世間に波及します。

震災直後、連日テレビなどのメディアでは被災地の救助活動が大きく取り上げられ、全国の救急救命士が救助に当たる姿が求職者や中高生に強い印象を与えました。

「人助けをしたい」と考える若者は多くおり、救急救命士国家資格試験の受験者数は伸びを見せています。

近年、「特定行為」が拡大されたことからも、救急救命士に対するさらなる活躍が期待されていることがうかがえます。救急救命士は自然災害の多い日本において、今後も高い需要があると考えられます。