救急救命士の就職状況

救急救命士の就職状況は?

救急救命士の就職率について、正確な数字は公表されていません。

しかし、資格の取得者数と就職先、そして受験生の内訳などのデータから、救急救命士の就職状況を推察することは可能です。

平成28年3月に実施した救急救命士国家試験の受験者数は2,871人、合格者は2,442人となっており、例年ほぼ同じ割合で推移しています。

しかし、救急救命士国家試験の受験生のうち、約半数弱は現役の消防官であるというデータがあり、消防官が救急救命士資格を取得したとしても、すぐに救急救命士として活躍できるとも限りません。

そうした現状から見て、資格取得者の就職率を正確に求めるのはやはり難しいものがあります。

国家資格を得てから消防官になる人の場合

現役の消防官以外の受験生の多くは大学や専門学校に在籍する学生で、資格取得後は就職活動として消防官採用試験を受験するケースがほとんどです。

そのルートをたどる人たちの場合、まず消防官として任命されてから、所定の研修を受け終えたのちに救急救命士として活躍します。

消防官採用試験の倍率は、地方によって異なりますが「約10倍」と比較的難関となっています。

しかし、大手の救急救命士養成校では全国の消防署への就職率が公開されており、専門学校によっては消防官採用試験の合格率が80%を超えている場合もあります。

そうしたデータから考えると、就職先が限られているにも関わらず、比較的安定した就職状況であるといえるかもしれません。

消防官と救急救命士

「災害大国」ともいわれる日本。多発する地震や洪水などの災害により、救急救命士の需要は高まる一方です。

こうした背景から、近年では消防官採用試験の際に、救急救命士資格取得者を優先して採用する自治体が増えつつあるようです。

こうした救急救命士枠の倍率は地域によって異なりますが、およそ2倍と言われており、一般の消防官採用試験と比べると非常に有利です。

救急救命士として消防署に就職したいと考えている場合は、まず自分の住む自治体に救急救命士枠がないか調べてみるとよいでしょう。