救急救命士の資格

救急救命士の資格とは?

救急救命士は国家資格です。そのため、資格取得のための救急救命士国家試験が年に一度実施されており、毎回、全国で2500人前後が受験します。

救急救命士の資格は、医療関係の資格のなかでもやや特殊なものだといえるでしょう。

そもそも救急救命士とは、心肺停止状態の傷病者に適切な応急処置を施し、医療機関までできる限り速やかに搬送することを目的に作られた仕事です。

そのため、救急救命士の資格は医師や看護師ほど医療専門性が高くないものの、その内容は傷病者の搬送や応急処置などに特化したものとなっています。

就職はほとんど消防官の救急隊員としてに限られており、看護師などの他の医療資格と比較すると、つぶしが利かないという面もあります。

そのため、「単に医療関係の仕事がしたい」というだけではなく、「人の命を救う救急救命士がどうしてもやりたい」という強い意志を持つ人が取得する資格となっています。

なお、救急救命士の国家資格は、一度取得すれば一生使える資格です。

国家資格の中では比較的通りやすいのが特徴

救急救命士国家試験の合格率は例年8割以上で、国家資格のなかでは比較的通りやすい部類に入るでしょう。

救急救命士国家試験を受験するためには、救急救命士養成校で2年以上学ぶ必要があります。

そのため、救急救命士の資格は他の医療資格と比べて知識が浅くても構わないという意味では決してありません。養成校で十分な医療知識と技能を身に付けたうえでの集大成が資格試験である、と考えるべきでしょう。

また、たとえ救急救命士国家試験に合格できても、各都道府県が行う「消防官採用試験」に合格しなければ救急救命士にはなれないため注意が必要です。

資格取得後にスキルアップも可能

救急救命士の資格を取得した後、消防学校で研修を受け、さらなるスキルアップを目指す救急救命士もいます。

たとえば、気管の挿入や一部薬剤の投与などを救急救命士が行う際には医師の判断を無線で仰ぐことが義務付けられていますが(これを「特定行為」といいます)、救急救命士として特定行為を行うためには「認定救急救命士」になることが必要です。

1分1秒を争うシビアな現場でより高度な医療技術を用いるためには、日々勉強を怠らず積み重ねることで、さらなるレベルアップを目指し続けることが大切です。