救急救命士国家試験の難易度、合格率

救急救命士の試験について

救急救命士として働くためには、年に一度実施されている救急救命士国家試験に合格することが必要です。

ただし、この試験には受験資格があり、それを得るためには所定の救急救命士養成校に2年以上通うか、消防署での5年間の勤務+半年間の研修が必要となります。

救急救命士になるには

救急救命士試験は難しい?

救急救命士国家試験の合格率は例年「80%以上」となっており、看護師国家試験などと比べると合格率はやや低めであるものの、比較的高い合格率を保っているといえます。

ただし、この試験はあくまでも救急救命士として活躍したいと強く思っている人が受験するものであり、受験生は皆、きちんと対策をしたうえでの数字です。

とはいえ、養成校できちんと基礎知識から専門知識を吸収し、実習なども真剣に取り組んでいれば、試験に合格することはさほど難しくはないでしょう。

出題範囲は医学の基本が中心

救急救命士国家試験の出題範囲は、医療従事者として必要とされる医学知識と治療技術に関するものが大半です。

そのほか、傷病者の搬送の際の注意点など、救急救命士ならではの問題も出題されます。

こうした出題範囲は実際に救急救命士として働く際にベースとなる知識であり、実務において傷病者の命を左右する非常に重要な分野です。決しておろそかにせず、真剣に学習しておかなくてはなりません。

なお、救急救命士国家試験は過去問をまとめた書籍があるほか、インターネット上でも公開されています。

例年、似たような問題が出題されているため、隅々まで学習するに越したことはありませんが、まず基本を落とさないようにするのがポイントです。

消防官採用試験もおろそかにしない

救急救命士国家試験を突破した後、多くの資格取得者は消防官採用試験(地方公務員試験)を受験します。

救急救命士の就職先はほとんどが消防署となるため、消防官採用試験を突破しなくては救急救命士として働くことは難しくなります。

なお、救急救命士国家試験と消防官採用試験は出題内容もまったく異なりますので難易度の比較はできませんが、合格率からすると消防官採用試験のほうが苦戦する人が多い傾向にあるといえるでしょう。

試験の時期が重なって両方の学習を進めなければならないこともあるため、早めの対策と学習計画を立てることが必要になります。

救急救命士の試験の受験者数・合格率

救急救命士国家試験受験者数の推移

救命救急士国家試験の受験者数は、徐々に増えている傾向にありますが、平成27年度は前年に比べ若干減少し2,871人となっています。
救急救命士国家試験受験者数_27

救急救命士国家試験合格率の推移

救急救命士国家試験の合格率は、80%以上を推移しています。平成27年度の合格率は86.1%となりました。
救急救命士国家試験合格率_27

平成27年度 救急救命士国家試験合格者の男女比

平成27年度の救急救命士国家試験合格者の男女比は、男性は2,226人、女性245人で比率にすると男性90.1%、女性は9.9%となっています。
救急救命士国家試験合格者男女比_27

平成27年度 救急救命士国家試験の概要

試験日 平成28年3月13日(日曜日)
試験地 北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県
受験資格 文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した救急救命士養成所において、2年以上救急救命士として必要な知識及び技能を修得したもの(平成28年3月20日(日曜日)までに修業又は卒業する見込みの者を含む。)など
受験手続き 受験に関する書類は、平成28年1月4日(月曜日)から同年1月22日(金曜日)までに、一般財団法人日本救急医療財団へ提出すること。
試験科目 (1)基礎医学(社会保障・社会福祉、患者搬送を含む。)
(2)臨床救急医学総論
(3)臨床救急医学各論(一)(臓器器官別臨床医学をいう。)
(4)臨床救急医学各論(二)(病態別臨床医学をいう。)
(5)臨床救急医学各論(三)(特殊病態別臨床医学をいう。)
合格率 86.1%(平成27年度)
合格発表 平成28年3月31日(木曜日)午後2時に、厚生労働省にその受験地、受験番号を掲示して発表
受験料 30,300円
詳細情報 厚生労働省 救急救命士国家試験