航空整備士の資格

航空整備士の国家資格

航空整備士の国家資格は、対象とする航空機や業務範囲によって以下の計4種類に分けられます。

<大型機>
・一等航空整備士(整備全般)
・一等航空運航整備士(運航に関わる軽微な整備)

<中小型機>
・二等航空整備士(整備全般)
・二等航空運航整備士(運航に関わる軽微な整備)

一等航空整備士と一等航空運航整備士は、大型機の整備・点検を行い、二等航空整備士と二等航空運航整備士は、ヘリコプター・セスナなどの小型機の整備・点検を行います。

航空整備士と航空運航整備士の違いは、整備範囲の違いにあります。航空整備士が整備全般を行えるのに対して、航空運行整備士は、限られた範囲の整備をすることになります。

また、これらの資格はそれぞれ航空機とヘリコプターに分かれているほか、さらにはボーイング767、ボーイング787など、扱う機種ごとに資格を取得する必要があります。おのおのの機体構造が異なれば、求められる整備知識や技術も異なってくるからです。

社内資格もある

航空整備士として第一線で働くには国家資格の取得が必要不可欠です。航空専門学校などである程度の資格を取得し、上位の資格は働きながら取得していきます。

さらに各整備会社には独自の社内資格も設けられています。

たとえば、JAL系列の整備会社の場合、きちんと整備が終了したことを最終的にチェックし、フライトOKのサインを出せるのは「ライン確認主任者」の資格を持った整備士だけ。

他にも、飛行前点検の確認業務ができる「出発確認主任者」や、修理後の装備品について耐空性基準に適合するかを確認できる「装備品確認主任者」などがあるほか、区分別の等級整備士資格を置き、知識や技能の能力を格付けしています。

これだけ多くの資格が置かれているのは、航空整備士が人の命に関わる重大な責任を担っている仕事だからこそ。

安全に対する責任を背負えるだけの存在になるには、訓練や業務経験を重ねて、高い整備技術と幅広い知識を身につけることが必要なのです。