航空管制官加納 雅之さん

1988年8月11日生まれ。高校卒業後、航空保安大学校・航空管制科へ入学。2年間の研修を経て、東京航空局成田空港事務所に赴任。2015年現在、現職7年目。

座右の銘:有言実行

英語力も必要になるのでしょうか?

業務では、英語をベースとした専門用語を使っています。これらは航空保安大学校で学びますが、管制官になってからも3年ごとに英語の試験があり、それをクリアしなければ業務ができません。

ですから管制官である限り、英語もずっと勉強し続ける必要があります。

ただ、スタートの時点では決して高い英語力が求められるわけではありませんし、留学経験なども求められません。

同時に、よく必要だといわれる空間把握能力に関しても、仕事をするうちに自然と習得されていくものだと思いますので、今から過度に心配する必要はないと思います。

働くうえで大切にしていることはありますか?

何でも口に出すことです。私たちの仕事では、ほんの些細な言い間違いが、人の命に関わる重大な事故を引き起こす可能性があります。

そのため、たとえ相手が上司であっても、業務に関連する指示等を言い間違っていたらハッキリと誤りを指摘しています。

また、航空機の便名が「1便」と「11便」といったように似ているようなことがあれば、他の人にも先に伝えるようにし、チームとしてエラーを事前に防ぐことを心がけています。

リフレッシュ方法や、お気に入りの休日の過ごし方はどのようなものですか?

身体を動かすのが好きなので、夏はプールや海に出かけたり、冬はランニングをしています。走ることは、完全に一人の世界になれるので、いい気分転換になりますね。

また、職場の人とキャンプに行ったり、バーベキューをしたりすることもあります。チームメンバーとは何でも話せる関係で、とても仲が良いです。

航空管制官には、どのようなタイプの人が多いと思いますか?

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さまざまな方がいますが、外部の人からは「職人みたい」とも言われることがあります。

ひとつの業務を一生かけて極めていく点、経験がモノをいう仕事である点は、たしかに職人的かもしれません。

この仕事は、一年目でどれだけ頭が良い人や要領の良い人でも、1年上の先輩と比べれば大きな差が出ます。

絶対敵わないなと思うような大先輩もいますし、一生勉強のつもりでいなければならないなと感じています。

女性の航空管制官もいるのでしょうか?

はい、成田空港事務所でも、3~4割程度の管制官は女性です。結婚・出産を経て復帰する方は多いですし、国家公務員ですから育児休業等の制度もしっかりしています。

航空管制官は、男女関係なく活躍できる仕事です。

航空管制官になって良かったなと思う瞬間はありましたか?

自分自身、プライベートで空港へ行ったり、飛行機に乗ったりしたときに、あらためて自分の仕事の責任の重さに気付くことがあります。

飛行機は多くの人の力によって飛んでいますが、自分もその役割を担う一人なんだなと実感できた瞬間は、とても感動しましたね。

航空管制官を目指す人に向けて、メッセージをお願いします。

航空管制官は、世間でいわれるほど特殊な能力を求められる仕事ではないと思っています。

働くうえで必要な知識やスキルは、訓練を受けて徐々に身に付けていくことができますから、この仕事に少しでも興味を持っている方は、ぜひ前向きな気持ちで目指してほしいです。

自分の学生時代を振り返ってみると、元々飛行機が好きだったこともあり、「航空管制官ってどんな仕事なんだろう?」ということをよく調べていました。

そうするうちに、仕事に対する興味がどんどん湧いてきて、そのワクワク感が、勉強をする原動力になったと思っています。

そういう風に、自分の気持ちを盛り上げながら、将来「こうなりたい!」というイメージを膨らませて勉強を頑張ってください。