高校教師の離職率・退職者

高校教師の離職率

「夢の高校教師になれたけど、こんなに仕事が大変だとは思わなかった」
「思い描いていたものと現実のギャップがありすぎた」

などと早々に退職する若い方が非常に多いのが高校教師の特徴とも言えます。

世代別に見ると、20代の離職者数が多く、25歳から30歳未満の高校教師は年間1000人ほどが何らかの理由で退職しています(平成22年度調査)。理想と現実のギャップにもがいてみたはいいものの、想像以上の厳しい環境に耐えきれなくなった年齢層と言えるでしょう。

採用人数が年間5,000人ほどで、25歳から30歳の一学年あたりの離職者数が250人とすると、離職率はざっと5%ほどという計算になります。なお、離職者の割合は私立高校の教員が多く、この世代では7割以上を占めています。男女の離職者数はほぼ同数です。

若手の教員が不足?

年齢が上がるにつれて離職率は低くなり、50代になると若干離職率が上がりますが、これは長年努めていると教育委員会へ行く方々がいますので、そのせいかと考えられます。

若い世代の離職率は問題にもなっていて、「若い教員が育たない」と教育委員会でも問題視されています。団塊の世代が一斉退職したのち、若年層の教職員がいないため一時的な教員不足となることも懸念されています。

求人倍率を見てみるとまだまだ狭き門であることには変わりありませんが、募集人数も毎年増加傾向にありますので、今後数年でまた倍率の状況は好転するでしょう。

慣れてしまうと教師は永久職

ただし、注目して欲しいのは離職者数が多めなのは20代のうちだけだと言うことです。どこの学校も年間の行事サイクルは変わりありませんので、業務に慣れてくれば天職となることでしょう。

また、学習指導要領は毎年若干の改訂がありますが、それほど授業の内容に影響されるものでもありません。20代後半になってくれば毎年ほとんど同じ授業の繰り返しのため毎度授業に向けて勉強する必要もそれほどありません。

40代になるともろもろの行事や部活顧問などは若手に一任することができ、自分は担任のクラスだけに集中することができるので慌しい毎日からも逃れることができます。

50代、60代になると教育委員会へ抜擢される方、副校長、校長に任命される方も出てくるため教師としての離職率は若干上向きになりますが、それでも教育現場から離れる人は少ないでしょう。

これから高校教師を目指す方は、20代の高い離職率を逆手にとって本試験に合格できるように努力しましょう。

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