広告制作会社の現状と将来性

成長を続ける広告業界

日本の広告費の総額は、6兆1710億円という巨額なものとなっており、2012年から2015年まで4年連続でプラス成長を続けています。

この理由は、インターネットの台頭によってテレビ局新聞社などのマスコミ各社が苦戦している状況があるのに比べて、広告業界の場合は「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」といういわゆる4マス媒体だけでなく「インターネット」「DM」「フリーペーパー」「POP」など、あらゆる媒体を使って広告を発信できることが大きな強みになっているからです。

最近では特にインターネット広告費の成長がめざましく、このことが広告費の総額のプラス成長を牽引していると考えてよいでしょう。

また、4マス媒体とインターネットを複合的に連動させる広告戦略も増えており、柔軟な発想力や想像力で新たな活路を切り拓いていける可能性に満ちている業界ともいえます。

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労働環境の改善に期待

成長を続ける業界のなかで問題視されているのが、仕事量の多さに対して労働環境が整っていない企業も多いという実態です。

インターネット広告を制作する部署は特に忙しく、ハードな勤務から精神的にも肉体的にも追い詰められる社員もいるようです。

2016年には広告業界に就職した若手社員の過労自殺の問題が報道され、過酷な労働実態が広く世間に知られることとなりました。

今後は十分な人手を確保することや社員の残業時間を減らすことなど、広告業界全体が労働環境を大きく見直すことが期待されています。

コピーラーティングやパッケージのデザインなど担当している仕事の内容によってはパソコンさえあれば在宅でできる仕事もあるので、将来的には在宅勤務の導入に積極的になる企業も増えるかもしれません。

これから入社する人は、この業界がより働きやすい業界となるために主体的に労働環境の改善を推し進めていくことが大切です。