考古学者のつらいこと、大変なこと

仕事として考古学を続ける難しさ

テレビや映画で見る考古学者の姿に憧れて、将来は自分もバリバリ発掘や研究をやってみたいと思う人も多いかもしれませんが、実は、考古学者として職に就くのは簡単ではありません。

考古学を専門に学び、その知識を生かして仕事をしていきたいという場合は、一般的に博物館で学芸員になったり、教育委員会の文化財保護課などへの就職を目指すことになります。

しかし、これらの職場における採用募集人数はかなり少なく、たとえ大学で考古学を学んだといっても、その知識だけで大きく優遇されるケースもあまりないというのが実情です。

希望する仕事が見つからない場合、アルバイトをして最低限必要なお金を稼ぎながら発掘調査に携わったりする人もいますが、残念ながら夢を諦めてまったく別の道に進んでいく人もいます。

どうしても考古学者として成功したい場合は、大学院に進み、有名な教授の下で卒論を書いたり、深く研究に携わったりし、実績を残していく努力が不可欠となります。

それでも、普通はほんの1年や2年で大きな成果を上げたり、有名になれるわけでもありません。

すぐに稼げる仕事ができるという保証がない中で、日々諦めずに地道な努力を続けていくのは大変なことです。

発掘作業は楽しいだけでない

考古学者にとって、活動の基本となるのが発掘調査を中心とするフィールドワークです。土の中から遺跡や遺物を見つけていく作業は一見とても楽しそうに思えますが、実際は過酷な現場であることも多いです。

真夏は炎天下の下で、真冬は木枯らしが吹く中で凍えるような思いをしながら、作業を進めていくこともあります。

また、海外での調査を行う場合は、日本とはまったく違う生活環境の中で滞在しなくてはなりません。

また、調査期間はだいたい事前に決められており、その期間で効率よく作業を進めていく必要があります。

制限のある中で最大限の成果を上げるためには、深い知識や経験、実力が求められますから、常に勉強を続けて自分自身の専門性を高めていかなくてはなりません。

同時に、思うような成果が出ないときにも根気よく、諦めずに作業を続けていかなくてはなりませんから、それも大変なことです。