広報部門で働くには

広報になるのは簡単ではない

自社の情報を外部に発信していく広報は、ありとあらゆる業界の企業に必要とされる職種であるため、どの企業に入っても広報の仕事ができるチャンスはあるといえます。

しかしながら、「広報」として就職するのは、決して簡単なことではありません。

というのも、広報部門で働く人は大企業でも数十人程度とそれほど人数が多くなく、異動もあまりなく、基本的には欠員が出ると、その穴を埋めるために人材を入れるというのが一般的だからです。

その場合も、すでに在籍している社員の中から配置転換で広報に回るか、あるいは即戦力を期待して中途採用を行うかのどちらかのケースが多くなっており、新卒で「広報」として募集がかけられることは多くありません。

新卒で広報になる場合には、まず「総合職」のような形で一括採用され、そこから長期的に育成していくことを踏まえて広報部門に配属になるケースがあります。

ただし、その場合でも一気に5人、10人という新人が広報に入ることはほとんどありません。

また、配属先は「本人の適性と希望による」といわれることが多いですが、実際には広報の仕事がやりたいといくら思っていても枠がなければ配属されないため、どうしても運任せになってしまう面もあります。

広報は、なるために特別な資格などが必要とされる仕事ではありませんが、広報そのものでの求人はそこまで多くなく、じつはなるためのハードルが高い職種のひとつであるといえそうです。

どうしても広報の仕事に就きたい場合

それでも、どうしても広報として就職したい場合、どうすればよいのでしょうか。

まず、広報として就職するうえで特別有利になる大学の学部・学科・専攻は、基本的にないと考えておいたほうがよいでしょう。

メディア関連の勉強をしていると役立つ面はありますが、どのような学部を出ていても広報になることは可能です。

外部とのやりとりや社内関係者との調整が多くなるため、高いコミュニケーション能力は求められます。

そのため、積極的に人と関わりを持っていたり、アクティブに活動していたりする人が好まれやすい傾向にはあります。

どうしても広報の仕事に就きたいという思いがあるのであれば、すでに組織体制ができ上がっており、システマティックに配属先が決められがちな大企業よりも、やりたい仕事をアピールしやすく、横断的にさまざまな仕事をこなしやすい中小ベンチャー企業のほうが、チャンスは掴みやすいかもしれません。

広報として実務経験を積めば、その後、即戦力になることをアピールすることができ、希望する会社へ転職もしやすくなるでしょう。