広報と宣伝の違い

広報と宣伝の仕事内容の違い

広報と宣伝は、どちらも自社についての情報を発信していく仕事ですが、その目的の違いから仕事にも違いがあります。

広報は基本的に自社の認知度やブランドイメージを高めるための情報発信を行う仕事で、メディアや会社の関係者に対して情報を発信します。

一方、宣伝は、売上向上を目的に情報を発信し、最終消費者に向けて行われるものです。

広報は自社で情報を発信するだけなので、それほど予算を必要としませんが、宣伝の場合は媒体の利用や宣伝用のチラシや映像の作成などに多くの予算が割かれます。

また、広報はクレームへの対応やリコール製品の発表、投資家向けの財務報告などを行う場合もありますが、宣伝では売上につながるものではないため、これらは扱いません。

広報はその専門性から独立した部署で行われることが多いですが、宣伝は大きな企業でない限りは販売部門やマーケティング部門で行われるといった違いもあります。

広告宣伝の仕事

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広報と宣伝のなる方法・資格の違い

共通点も多いがルートが違う

広報も宣伝も、就職に特別な資格が必要なく、また入社時点で希望して就くことが難しい職種である点は同じです。

ただし、部署の人数や仕事内容に大きな違いがあるため、その職種に就きたい場合にはキャリアをよく考える必要があります。

基本的に、広報は売上には直接関係しない経営部門の仕事です。

そのため、会社の総務法務経理など、社内の状況をよく知る部門を経験して配属されることが多いです。

一方で、宣伝は売上に関係する部門で、営業や販売、マーケティングなどの部門から配属されることが多いです。

資格はそれほど重視されない

広報や宣伝に関する資格は一部共通する部分もありますが、基本的な考え方は大きく異なります。

そのため、基本的にはどちらになりたいかをよく考え、その上で勉強する資格を選びましょう。

広報なら「PRプランナー」が定番ですが、宣伝では定番と呼べるような資格はなく、マーケティングや経営の勉強をする人が多いです。

基本的に資格の有無はそれほど重視されないため、あくまで勉強として行うのがよいでしょう。

広報と宣伝の学校・学費の違い

広報の場合、大卒以上で総合職として就職した人が配属されることが多いですが、宣伝の仕事は特に学歴が影響することはありません。

経営やマーケティングについて学んだことがある人なら、どちらの職種でもその知識が役立つでしょう。

ただし、採用や配属の段階でその知識が評価されることはほとんどありませんので、過度な期待は禁物です。

大学進学では、4年間で入学金を含め250万円~500万円ほどは必要になりますが、就職の幅も広がります。

高卒・専門卒でも就職して営業部門やマーケティング部門などで活躍していれば、適性を見込まれて広告宣伝の仕事を任されることもあるでしょう。

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広報と宣伝の給料・待遇の違い

広報と宣伝では、給料や待遇にほとんど違いはありません。

どちらも企業の大事な情報発信を担う仕事として評価されます。

仕事の成果を短期では計りにくく、営業職のように仕事の成果を個人に帰属しにくい面があるため、一定の安定した待遇を与える企業が多いようです。

残業の有無、有給休暇の利用タイミングなどは企業や個人によってさまざまです。

職種による違いはそれほど大きくありませんが、業務の性質上、繁忙期は多少異なります。

広報と宣伝はどっちがおすすめ?

広報と宣伝の仕事はその目的の違いや扱う情報の違いから、自分に合った方を選ぶのがよいでしょう。

企業の経営に強く関心のある人なら広報がおすすめです。

企業について、また企業経営について深く知ることができますし、企業の顔となって外部とコミュニケーションをとることができます。

売上数字への貢献に関心のある人なら、宣伝の方が力を発揮しやすいでしょう。

消費者に直接訴える広告作りや、その成果としての売上は成果もわかりやすく、達成感も得やすいです。

広報も宣伝も、同じく情報を発信する仕事ですが、正確さや冷静さに自信のある人は広報、自由に企画力を発揮したい人は宣伝の方が働きやすいでしょう。