国税専門官志望者の税務署訪問

国家公務員志望者の官庁訪問とは?

国家公務員採用試験における「官庁訪問」という制度をご存知でしょうか。官庁訪問とは、各省庁が国家公務員採用試験の受験者を対象に行う採用選考の1つです。

例えば、国家公務員Ⅱ種を受験する場合、筆記の一次試験に合格した後、自分の希望する省庁とアポイントメントを取り、直接訪問します。その際、受験者は実際の業務内容の紹介を職員から受け、その一方で職員は受験者一人ひとりの適性や能力を判断し、採用選考を行います。

その一連の選考結果を踏まえて、実際の採用の際に各々の省庁が「この人材がうちに欲しい」、「この人材はここを希望しているが、適性から見てこっち向きじゃないか」などの意見交換をし、正式に配属先が決まります。

官庁訪問は民間企業で言うところのインターンシップ(就業体験)と採用選考を合わせたような制度と考えて良いでしょう。

国税専門官志望者の税務署訪問とは?

官僚志望者が行う官庁訪問のように、国税専門官を志す受験者の一部は筆記の一次試験を突破した後、最寄りの税務署を訪問し、実務内容の紹介などを受けるケースがしばしば見られます。

しかしながら、国家公務員の中でも国税専門官を始めとする税務区分の場合にはやや様相が異なり、国税に携わる税務区分では官庁訪問のような制度は設けられていません。

そのため、税務署訪問を行わなければ採用の対象にならない、ということはありません。

国税専門官志望者の税務署訪問はむしろ、「実際の業務について詳しく知りたい」、「現場の空気を感じてみたい」、「働いている人の年齢層や男女比が知りたい」といった実情調査の動機に裏打ちされているケースが多く見られます。

もちろん、そうした理由から税務署を訪問するのは有益なことではありますが、本来ではそうした調査は採用試験を受ける前に行うべきことです。

国税専門官は自分がやりたい仕事なのか、働いていけそうか、待遇や条件に認識の違いはないかなど、事前に税務署訪問をして確認しておくとよいでしょう。

また、税務署によっては1月〜3月の年度末などの忙しい時期には、志望者訪問を断るケースもありますので、事前に訪問可能な時期をきちんと調べておくことが必要です。