国税専門官の仕事内容

国税専門官とは、国税庁や税務署に所属し、税金のスペシャリストとして、国税に関する調査や指導を行う国家公務員です。

国税専門官が扱うのは国の財源となる税金、つまり「国税」であり、納税者と国庫を繋ぐ税の専門家として、税務行政の現場に立ち国の財政基盤を支える大切な役割を担います。

国税専門官の種類と仕事内容

国税専門官は、その仕事内容や役割によって以下の3種類に分けられます。

国税調査官

国税調査官は、納税者である個人や企業を訪問し、適正な税金の申告がされているか調査する仕事です。

申告が適正でないと判断された場合には、納税者に対して確定申告などの指導を行います。

国税調査官の仕事内容

国税徴収官

国税徴収官は、滞納された税金を徴収する仕事です。

定められた期限までに納付されず滞納されている税金の催促や、財産差し押さえなどの滞納処分を行います。

国税徴収官の仕事内容

国税査察官

国税査察官は、おもに脱税に関する調査、刑事告発を行う仕事で、通称「マルサ」ともいわれています。

脱税の金額が大きかったり悪質だったりする納税者に対して、裁判所から許可状を得て、家宅捜査や差し押さえなどの強制捜査を行います。

国税査察官が不正を発見した場合には、刑事罰を求めるために検察官に告発をします。

なお、平成27年度の国税査察官による着手件数は189件、告発件数は115件となっています。

国税査察官の仕事内容

国税専門官に求められるもの

国税専門官にとって、税・法・会計に関する知識が重要であるのはいうまでもありません。

加えて、国民の暮らしを守るために使われる国税の調査や徴収といった重要な役目を担うことから、粘り強さや精神力が必要になるシーンも多く出てきます。

また、近年では高齢者の相続税の脱税が非常に増えていますが、その背景には不安定な社会保障制度があるといわれています。

税務行政はそうした世相を反映したケースが多々見られるため、時代の変化に対応する柔軟性も必要です。