高卒の国家公務員

高卒で国家公務員になるには

国家公務員採用試験はいつかの種類に分かれており、高卒レベルの試験内容で実施されるもののひとつに「国家公務員一般職試験(高卒程度)」があります。

「国家公務員総合職試験(大卒程度支援)」も「21歳以上30歳未満」という年齢制限をクリアしていれば、高卒者でも受験することは可能です。しかしながら、総合職試験は一般職試験よりも難易度が高いとされており、合格者の多くは東大をはじめとする超難関大学出身者といわれます。

そのため、高卒で総合職として採用されるのは非常に厳しいと言わざるを得ません。現実的には、先に挙げた国家公務員試験一般職(高卒程度)を受けることが、一般的となるでしょう。

専門職試験や社会人試験による道も

もうひとつ、「国家公務員専門職試験(高卒程度)」も、高卒レベルの試験内容となっています。

専門職試験は、特定の行政分野に関わる専門知識を有するかどうかを重視して行われるもので、たとえば「皇宮護衛官」「刑務官」「入国警備官」「税務職員」などの職種に就くことを希望する場合は、専門職試験を受験する必要があります。

採用試験の種類によって受験資格が異なりますが、高卒見込み者であったり、年齢制限をクリアしていれば受験できるものがほとんどとなっています。

そのほか、40歳未満で高卒者試験の受験資格を有する人以外であれば、「国家公務員社会人試験(高卒程度)」から国家公務員を目指すことも可能です。この試験も学歴は問われません。

高卒の国家公務員の仕事

一般職で採用された国家公務員は、各省庁など国のさまざまな行政機関に配属され、主に事務処理等の定型的な業務に当たります。

実際の業務内容は配属先によって異なりますが、総合職の職員が政策の立案などに携わるのに対し、一般職の職員はデスクワークを中心としながら、政策等を実際に運用していくことになります。

専門職として採用された場合は、各職場において専門的な知識・スキルを深めながら任務に当たります。

キャリア組との差もある

大卒以上の人が受験する総合職試験で採用された職員が「キャリア官僚」と呼ばれるのに対し、一般職で採用された職員は「ノンキャリア」と呼ばれます。

たとえ高卒でいくら仕事ができるノンキャリアであっても、省内ではこの違いによって明確に役割が分けられているとされ、ノンキャリアの場合はキャリアパスも限られています。

もちろん、こうした差を気にせず、国のため、社会のため、世の人々のために高い意欲や誇りを持って活躍する高卒の国家公務員も大勢います。しかしながら、中にはいざ職場でキャリア組との差を実感する場面に遭遇すると、モチベーションを下げてしまう人もいるようです。

こうした厳しい現実についても、事前に知っておくことが望ましいといえるでしょう。