騎手の賞金・給料・年収

中央競馬の賞金と騎手の取り分

競馬は、レースごとに賞金が設けられています。たとえば、外国からの招待馬も出走する「ジャパンカップ」は、2013年度の場合、1着賞金が2億5000万円でした。

また、2着が1億円、3着が6300万円、4着が3800万円、5着が2500万円です。賞金総額4億7600万円は、世界中で開催されている競馬レースの中でも2番目という高さです。

また、春と秋に開催される天皇賞の賞金総額は、2億5120万円です。さらに、菊花賞が2億1320万円、有馬記念が3億8000万円など、中央競馬会(JRA)の主催するGⅠレースになると、賞金総額が2億円を超えます。

賞金は5位以内に与えられ、獲得した賞金は馬主と調教師、騎手、厩務員で分けます。取り分は、馬主が約80%、調教師が約10%、騎手と厩務員が約5%ずつ(障害レースの騎手は約7%)となっています。

ジャパンカップで優勝すると、1着賞金2億5000万円のうち、騎手は5%の1250万円を受け取ることになります。

地方競馬の賞金と騎手の取り分

これに対して、地方競馬の場合、賞金総額はかなり低くなります。

重賞レースの川崎記念(川崎競馬場)で、1着賞金が6000万円です。以下、2着が2100万円、3着が1200万円、4着は600万円、5着が300万円で、賞金総額は1億200万円です。

地方競馬では、賞金総額が1億円を超える重賞レースは限られ、賞金総額が数百万円、数十万円というレースもあります。

1着賞金が15万円前後というレースも珍しくはなく、このレースで1着に入っても、騎手の取り分は5%のわずか7500円です。

中央競馬の騎手の収入

騎手の収入は、レースで獲得した賞金の5%(進上金と呼ばれます)に加えて、レースに騎乗すると支払われる「騎乗手当て」と「騎手奨励手当て」が中心となります。

「騎乗手当て」と「騎手奨励手当て」は、中央競馬の場合、「GⅠ」とか、「GⅡ」と呼ばれるレースのランクによって決まっており、1レース当たり4万〜8万円となっています。

実力のある騎手は、1日に複数のレースに騎乗しますので、手当てだけでも、1日に10万円以上の稼ぎになります。

中央競馬会の騎手は、平均年収が1000万円といわれています。実力のある騎手になると、年収も2000万円以上になります。

人気も高ければ、イベントやテレビ番組、CMへの出演料、さらに本を出版したときの印税やグッズの売上げなどで、1億円を超える人もいます。

ただし、実力がなければ、なかなか騎乗できませんので、収入は数百万円と低めになります。それでも、厩舎に所属していれば、毎月、厩舎から給料をもらえます。

また、どこの厩舎にも属さないフリー騎手でも、レース前などに調教で騎乗すると、1頭あたり数千円の手当をもらえます。そのため、中央競馬の騎手には、生活に困るほど収入の低い人はいないといわれています。

地方競馬の騎手の収入

地方競馬の騎手は、トップクラスでも、年収は500万〜600万円といわれています。地方競馬のレース出場手当ては、レースによって数千円が相場で、調教手当てもわずかな学です。

もちろん、重賞レースに何度も勝てば、収入は1000万円以上になりますが、大きなレースに何度も勝たなければ、なかなか収入は増えていきません。

中央競馬に比べ、地方競馬の方が、実力によって年収に差が出やすく、勝利数の少ない騎手には、年収が200万円以下という人もいます。