騎手学校で学ぶこと

中央競馬の就学期間は3年間、地方競馬は2年間

騎手学校の就学期間は、中央と地方で異なり、JRA競馬学校の騎手過程は3年間、地方競馬教養センターの騎手過程は2年間です。ともに全寮制です。

2〜3年間かけて、騎手としての基礎体力訓練から騎乗技術、厩舎での仕事を勉強します。最終学年では、栗東や美浦の厩舎に泊り込んで、実地訓練も行われます。

JRA競馬学校で学ぶこと

1学年の生徒数は10人前後で、1人の担任と2人の教官がつきます。寮は、1年生は3人部屋で、2年生以上は個室となっています。

実際の厩舎での調教は、早朝3時に始まります。そのため、寮での起床は、朝の早い競馬界に少しでも慣れるため、5時40分(夏期間は4時40分)となっています。授業は月曜から土曜日までで、日曜日が休みです。

寮からの外出は、日曜日のみ認められています。

入学から翌年の9月15日までの17.5ヵ月が「基礎過程」となっています。授業は実技と学科に分かれ、実技は、1年目が乗馬の基礎から学び、2年目に競馬姿勢(モンキー乗り)など実践的な勉強に移ります。

学科は、競馬関係の法律や競馬の仕組み、馬学、競争理論などです。

中学卒業と同時に入学する生徒が多いため、高校卒業程度の学力を身につけることを目的に、英語、国語、数学などの一般科目も勉強します。

2年生の9月16日から、「実践過程」となります。実践過程の前期には、1年間、栗東と美浦のトレーニングセンターで、厩舎スタッフとして住み込み体験をします。

3年生の9月からは、実践過程の後期として、競馬学校で実技と学科の総まとめが行われ、11月に卒業試験があります。10月、11月には実際の競馬場で模擬レースも行います。

卒業試験に合格すると、3年生の2月に実施される騎手免許試験を受けることができます。

地方競馬教養センターで学ぶこと

1学年の生徒数は15人前後です。全員が寄宿舎で生活を行い、1年生は2、3人の相部屋、2年生は個室となっています。

実際の厩舎での調教は早朝3時に始まるため、寮での起床は、少しでも慣れるようにと5時30分(夏期間は4時)となっています。点呼後、体重測定を行い、指定体重を超えると外出禁止などのペナルティーがあります。

授業は、実技と学科に分かれています。実技は乗馬や馬術、調教、厩舎での作業、剣道などで、学科は競馬関連の法律や馬学、衛生、栄養学、一般教養(国語、数学、社会、英会話など)です。

基本的に、午前中に実技を行い、午後は学科となっています。基礎を身につけると、毎日、担当馬の健康チェックと馬房の清掃なども行います。

入学から6ヵ月間が「第1学期」で、基本馬術訓練を学びます。1年生の後半6ヵ月が「第2学期」で、競馬の基礎としてモンキー乗りやゲートからの発走など「基本競走訓練」を学びます。

2年生の4月から5ヵ月間が「第3学期」で、実践に即した「総合競走訓練」を学びます。集団での騎乗や模擬レースなどを行います。

2年生の9月から卒業までが「第4学期」で、9月から1月まで各地の競馬場にスタッフとして入り、実習を行います。最後の2ヵ月は総合訓練で、この間に騎手免許の試験があります。