女性騎手の活躍

もっとも有名な増田(牧原)由貴子騎手

日本の女性騎手で、もっとも有名なのは増田由貴子(旧姓牧原)さんでしょう。

増田さんは、JRA競馬学校を卒業するとき、もっとも優秀な卒業生に贈られる「アイルランド大使特別賞」を受賞しています。

同期には、現在も人気騎手の一人である福永祐一騎手がいましたが、競馬学校在学中から乗馬技術の高さで注目されていました。

1996年、細江純子さん、田村真来さんとともにJRA初の女性騎手としてデビューします。

デビュー戦のダイワアサヒ(中山競馬場)で4着に入ると、その2週間後のアラビアンナイト(中山競馬場)で初勝利をあげ、デビュー年には9勝をあげました。

その後も、騎乗数が少ないながら勝利を重ね、JRAのテレビCMにも出演する有名騎手となりました。

デビュー3年目に落馬事故に巻き込まれ、1年以上休養するというアクシデントもありましたが、デビューから9年で34勝をあげ、競馬界で存在感を示しました。

現在も10人近くの女性騎手が活躍

2013年に、増沢さんが引退して、JRAに女性騎手はいなくなりました。かつては、全国の女性騎手を招待して女性騎手だけのレースも行われていましたが、それも2011年以後は開催されていません。

それでも地方では、ばんえい競馬も含め、10人近くが活躍しています。NAR(地方競馬全国協会)グランプリの騎手部門に「優秀女性騎手賞」があり、毎年表彰されています。

競馬界は、男性の多い社会で、少し前まで弟子入りして育ててもらうことが当たり前の世界でした。そのため、女性の進出や地位は高いといえず、女性騎手の場合、なかなか騎乗機会に恵まれないという問題があります。

たとえば、騎乗技術が高いと評判だった増田さんは、デビューから3年間の騎乗回数が146回(9勝)、177回(11勝)、144回(3勝)でしたが、同期の福永祐一騎手は518回(53勝)、692回(62勝)、635回(52勝)と大きな差がついていました。

女性騎手に負担重量を優遇する地方競馬場もある

21世紀になって、一般社会や他の公営ギャンブルでも女性の進出が進んでいますので、競馬界でも、少しずつ意識改革は進んでいます。

地方競馬場には、女性騎手に対して、レース時の負担重量を減量する特典を与えているところもあります。重賞レース以外で、平地競走では1キログラム、ばんえい競馬では10キログラムが優遇されています。