騎手免許試験の概要

国家試験にあたる騎手資格試験

競馬で活躍している騎手は、全員が国家試験である騎手資格を取得しています。日本では、競馬法にもとづいて、農林水産大臣が資格の認可を与えています。資格を取得していない人は競馬のレースに参加することはできません。

中央競馬、地方競馬それぞれによって異なる試験が行われています。どちらかの資格を持っていても、資格を持っていない競馬のレースに参加することはできません。

中央競馬の資格試験の方が難易度が高く、地方競馬の資格試験の方が難易度が低くなっています。

中央競馬の騎手免許試験

中央競馬の騎手免許試験は、卒業前の1月下旬か、2月上旬の2日間に渡って行われます。試験内容は、学力の筆記試験、学力の口頭試験、騎乗技術試験、身体検査、人物考査の5項目です。

・筆記試験は、競馬に関する法律の問題で、満点は100点です。
・口頭試験は、競馬に関する法律や知識についての質問で、満点は100点です。
・騎乗技術試験は、発走(100点満点)、単走と併走の走路騎乗(100点満点)です。障害競走の免許をめざす場合は、走路障害跳び越し(100点満点)の試験も受けます。

筆記、口頭とも試験内容は、競馬学校で習った内容ばかりです。各試験とも、概ね60点以上で合格とされています。

・身体検査は、騎手としての業務に支障がないかがチェックされます。
とくに体重と視力が重視され、体重が49㎏以下で、視力が裸眼両眼で0.8以上、かつ、左右とも0.5以上であることが合格条件となっています。

・人物考査では、騎手としての業務を遂行するにあたり、人格、見識の面で特に支障がないかどうかがチェックされます。
競馬学校で、3年間の寮生活を送っていますので、その間に大きな問題を起こしていなければ問題はありません。

地方競馬の騎手免許試験

地方競馬の騎手資格試験については、詳しい内容が公表されていません。基本的には、筆記と実技、面接で、内容的には中央競馬の試験に近いと考えてよいでしょう。

騎手資格試験の合格率は100%

中央競馬、地方競馬とも、騎手資格試験の合格率は、ほぼ100%といわれています。これは、資格試験に合格の見込みのない者は、競馬学校や地方競馬教養センターを卒業できず、資格試験を受けられないからといわれています。

一発試験で受験も可能

中央競馬、地方競馬とも、競馬学校で勉強しなくても、騎手資格試験を受けることができます。条件は、外国で騎手見習いの経験があるか、国内の厩舎に勤務経験があって、受験を認められた者です。俗に「一発試験」と呼ばれています。

資格試験の内容は、競馬学校の生徒と同じです。厩舎勤務の場合、見習いとして経験を積む一方、競馬の仕組みや関連法案についても勉強する必要があります。

一発試験で騎手免許を取得するのは、きわめてマレなことですが、全くいないわけではありません。