棋士の魅力

将棋を職業にできること

棋士の最大の魅力は、将棋を自分の仕事にできることでしょう。

プロ棋士になるため、「奨励会」に入会するのは、たいてい小学校の高学年から中学生です。小さなころから大人にも勝ち、「将棋の天才」と呼ばれてきた子どもばかりです。

言ってみれば、将棋の才能に恵まれた人たちで、その才能を生かし、将棋を職業として生きていけることは大きな魅力といえます。

学歴は関係なく、実力の世界

片山大輔棋士がプロ棋士になった時、「東大生が、初めてプロ棋士になった」とか、「そうではなくて、奨励会員が東大に合格したということ」などと言われました。

また、「プロ棋士になるのは、東大に入るより難しい」ともいわれますが、将棋の世界に、学歴はまったく関係ありません。将棋の強さだけが物をいう世界です。

たとえば、永世名人の羽生善治棋士は東京都立上野高校卒業で、同じく永世名人の谷川浩司棋士は兵庫県の滝川高校出身です。

この2人は、中学生の時にプロ棋士となっており、高校へは進学しましたが、大学には進んでいません。将棋の実力があれば、学歴に関係なく、活躍できます。

むしろ、将棋が強いと、中学生の頃から将棋の勉強に没頭するため、受験勉強をするヒマがないというのが現実です。

性別や年齢に関係なく活躍できる

棋士は、性別や年齢にも関係なく、活躍できます。これまで女性で正式にプロ棋士となった人はいませんが、女性に対して門戸が閉ざされているわけではありません。

奨励会で好成績を収め、四段に昇段すれば、誰でもプロ棋士になれます。

プロ棋士になれなくても、女性なら、「女流棋士」として将棋を職業にすることもできます。

また、19歳までに「奨励会」に入会し、26歳までに棋士になれば、以後は、年齢に関係なく、棋士として活躍することもできます。

引退は、自らの意志で決めることができますし、将棋を指すことができれば、何歳になっても棋士として活動できます。定年がなく、望めば生涯現役でいられるのも、棋士の魅力の一つです。

将棋を通していろんな人と交流できること

「レジャー白書」によれば、日本の将棋愛好家は600万人と推定されています。そして、愛好家には、いろんな職業の人がいます。

プロ棋士にとっては、指導やイベント、交流会などを通じて、いろんな愛好家と出会えることも魅力の一つとなっています。

とくに、企業のトップや政治家、学者、芸能人、プロスポーツ選手、職人などと交流をもつことは、勉強や刺激になり、楽しみにしている棋士も少なくありません。