有名なキックボクサー

日本のキックボクシングは、ムエタイを基本に作られた

タイ式キックボクシングのことをタイ語で「ムエタイ」といいます。タイで古くから行われていた素手、素足の格闘技に由来しており、現在、ムエタイはタイの国技となっています。

日本のキックボクシングは、このムエタイのルールを参考にして、1960年代に日本で作られたものです。

ムエタイが、日本のキックボクシングのルーツといえます。

現在のムエタイの完成は第1次世界大戦の頃

現在のムエタイが完成したのは、1921年といわれています。

当時、第1次世界大戦に参戦するため、戦費が必要でした。時の国王ラーマ6世は、資金ねん出のため、ムエタイのトーナメントを実施。

この時に定められたルールが、現在のルールの基礎になっています。

ムエタイも、キックボクシングも、拳にグローブをつけてパンチの応酬をするスタイルに加え、キックやひざ蹴り、ひじ打ちが認められている点は同じです。

ムエタイとキックボクシングの大きな違いは首相撲

ムエタイの特徴は、キックボクシングで禁止される「首相撲(クリンチ)」が認められていることです。

首相撲は、相手の首に腕を回したり、相手の首をグローブで押さえながら、蹴りを入れたり、ひじ打ちをしたり、相手を投げたり、体勢を崩したりすることです。

キックボクシングで「クリンチ」をすると、相手の連打から逃げようとしていると思われたり、観客にとって退屈な印象を与えるので、たいていレフェリーに注意されて離されます。

アマチュアの試合では、「首相撲」でまともにひじ打ちや蹴りをくらうと、ダメージが大きいので禁止されていることが多いです。

ムエタイに派手なKO劇はめったにない

タイで行われるムエタイの試合では、首相撲が延々と続くことも珍しくありません。

レベルが高くなるほど、首相撲の中で高度な駆け引きが行われ、まともな攻撃がないまま時間が過ぎていくこともあります。

また、タイ人は小柄な人が多く、ムエタイに重量級がないこともあって、試合では派手なKO劇はほとんどありません。首相撲が延々と繰り広げられ、判定で勝負が決まることもあります。

タイのムエタイでは、スタジアムでの賭けが公認されています。5ラウンド制の試合で、最初の2ラウンドを見て、どちらかの選手に賭け、勝敗によって払戻金があります。

あまりKOで決まる試合が多いと、八百長が疑われます。