キックボクサーに必要なこと

ルールをよく理解して戦術を考えること

日本だけでも、キックボクシングの団体がたくさんあります。その中にはタイのムエタイに近いルールで戦う団体もあれば、日本式キックボクシングスタイルの団体もあります。

また、K‐1のルールに近い団体もあれば、投げ技や立ち関節技も可能なシュートボクシングもあります。

キックボクサーに必要なことは、自分の所属する団体のルールをよく理解して戦い方や得意な攻撃を考えることです。

また、最近は他団体との交流試合も増えていますが、その際もルールや採点基準をよく確認し、戦い方や攻撃パターンを研究することが大切になります。

ルールを頭に入れるだけでなく、そのルールを勝負の中でどう活用するかを考えないと、勝てる試合にも結果的に負けることがあります。

全身の筋肉の柔らかさが強さの条件

どの団体に属しても、キックボクサーに必要なものに「全身の筋肉の柔らかさ」があります。キックボクシングでは、左右のパンチにくわえて左右のキックも飛んできます。

その時、目の周囲など顔の筋肉を硬くしていては、とても対応できません。大勢の人の前に出て緊張したようなとき、決まって視野が狭くなるように、目の周囲の筋肉が硬いと視野が狭くなります。

たとえば、こちらの視線が相手の脚に移った瞬間、顔面にパンチが飛んでくるというのがキックボクシングです。

リングで相手と対したとき、自分の顔の筋肉を脱力させ、相手の体全体を視野の中にとらえることが大切です。

そうすると視線を動かさなくても、右足によるフェイントに対応しながら、顔面へのパンチをブロックするということも可能になります。

全身の筋肉が柔らかいとキックやパンチの威力が増す

廻し蹴りでも、股関節を中心に脚の筋肉が柔らかく、脱力していることが大切です。脚の筋肉が脱力していると、廻し蹴りがムチのようにしなって入ります。

ムチのようにしなると、相手にとってはタイミングがズレ、ブロックが甘くなりがちで、決まった時の威力も大きくなります。ムエタイのチャンピオンクラスの廻し蹴りは、ムチのようにしなり、足が一瞬遅れて入ってきます。

全身の筋肉が脱力していると、パンチでも、キックでもウェートが乗り、それだけ威力が増します。

相手の太ももに、ただ膝を当てるだけのキックでも、全身が脱力してウェートが乗っていると相手に与えるダメージが大きくなります。

常に筋肉の柔らかさを保つ意識が重要

タイのムエタイの選手は、よく体をクネクネと動かしています。大きくクネらせることもあれば、微細にクネクネさせていることもあります。これによって筋肉の柔らかさを保ち、常に全身を脱力させようとしているのです。

キックボクシングで、自分のもてる能力を存分に発揮したいと思えば、柔軟体操やストレッチングなど日頃から筋肉を柔らかくするトレーニングを加えたいものです。と同時に、試合中でも筋肉を柔らかく保つための仕掛けをもつことが必要です。