建設コンサルタントのつらいこと・大変なこと・苦労

建設コンサルタントのつらいこと・大変なこと

仕事量の多さ

建設コンサルタントは、かなりのハードな職業として知られています。

建設コンサルタントのおもなクライアントは国や地方自治体であり、安定性や信頼性が高い反面、予算や納期などがあらかじめ厳格に定められています。

建設コンサルタントは、関係する組織や周辺住民からの要望を聞きつつ、きちんと法令も遵守し、計画から引き渡しまで滞りなく業務が遂行されるよう、すべての工程を管理しなければなりません。

そのうえで利益も確保しなければなりません。

発注元や関係者からの意向で、設計や施工方法の変更を急に指示されることも多く、そのたびに限られた時間のなかで、さまざまな作業に追われることになります。

早朝出勤や深夜残業に加え、休日返上で働かなければならないことも多く、建設コンサルタントはタフな人でなければ務まらない仕事といえるでしょう。

勉強量の多さ

建設コンサルタントは、「建設のプロ」として発注元にアドバイスすることがおもな役割ですが、そのためには、豊富な専門知識が不可欠です。

設計や構造計算などの建設技術に関する知識はもちろん、地質学、都市計画や防災などの法律・条令、工事全般の品質管理や安全管理、人的資源、さらには原価計算など経理に関する知識も必要です。

このため、建設コンサルタントは、常に勉強し続けなければならない点が非常に大変なところといえます。

とくに若手のうちは、こうした専門知識を身につける自主的な勉強に加えて、「技術士」や「RCCM(シビルコンサルティングマネージャー)」、「土木施工管理技士」といった資格試験の勉強も必要です。

長時間労働をこなしつつ、数多くの勉強にも励まなくてはならないとなると、少なくともキャリアの早期は、ほとんど遊ぶ暇はないかもしれません。

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建設コンサルタントの悩み

建設コンサルタントは、仕事に対するプレッシャーの重さに思い悩むケースが目立ちます。

建設コンサルタントの仕事は、道路やダム、トンネル、橋、水道管、発電所、防波堤など、いずれも非常に公共性が高いことが特徴です。

万が一にも設計や施工に不備があれば、数え切れないほどの人に多大な損害と迷惑をかけることになりますし、工事中に事故を起こすことも許されません。

設備が大きいだけに、周辺の自然環境への配慮や、騒音被害・振動被害への対策も必要です。

建設コンサルタントは、社会貢献度の高い仕事であるとともに、大きな社会的責任を伴う仕事ですので、どうしても仕事から受ける精神的ストレスも大きくなります。

仕事に一生懸命で真面目な人ほど、寝ても覚めても仕事のことが頭から離れなくなる、という声も聞かれます。

建設コンサルタントを辞める理由で多いものは?

建設コンサルタントを辞めるケースで多いのは、キャリアが浅くてまだ仕事を覚えないうちに、きつくて諦めてしまうというパターンです。

建設コンサルタントは非常に専門性の高い仕事ですので、膨大な量の勉強が必要であり、下積み期間はかなり長めです。

新人や若手の間は、知識と経験が不足しているのでしかたありませんが、どうしても先輩や上司の指示で動かなければなりません。

このため、仕事をしているのではなく、「仕事をやらされている」という感覚におちいりがちです。

自由意志もなく、きつい仕事を長時間「やらされる」うえ、合間に勉強もしなければならないとなれば、嫌になってしまう人が一定数出ることも仕方ないかもしれません。

しかし、こうした修業期間は、一人前になるには絶対に避けて通れない道ですし、また近道もありません。

たとえ仕事がつらくても、歯を食いしばってコツコツと地道に努力し続けることが求められます。