研究者の需要・現状と将来性

研究者の現状

日本の大学レベルの低下

世界には、優秀な人材が世界中から集うトップレベルの大学があります。

具体的には「オックスフォード大学」「カリフォルニア工科大学」「スタンフォード大学」「ケンブリッジ大学」「マサチューセッツ工科大学」「ハーバード大学」などがあげられるでしょう。

これらは世界ランキングの上位に入る大学であり、海外の大学のことはよく知らなくても、大学名は耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

これに対して、日本のトップレベルの大学である東京大学や京都大学は、世界ランキングでは上位30位内にランクインすることも難しいというのが現状です。

とくに国立大学法人化以降、学術論文数や分野の減少など、研究力の指標で海外の大学にどんどんと引き離されており、日本国内の大学や研究機関のレベルの低下が懸念されています。

研究レベルを上げるために

日本としてはこうした現状を打破するために、国内の大学の研究環境を整えることや能力のある人材を支援することに力を入れています。

たとえば、独立行政法人日本学術振興会には「特別研究員制度」があり、優秀な大学院生に対して研究奨励金や研究費を補助するという制度があります。

経済的な理由から大学院への進学や研究者への道をあきらめる人も多いなか、少しずつこうした支援制度が整い始めています。

今後、この分野に進む人はこうした制度を上手に活用するとよいでしょう。

また、近年では日本人研究者によるノーベル賞が相次いだこともあり、日本から世界に通用する研究を発信していこうという高いモチベーションを持っている若手研究者も増えてきています。

これは、高い志を持った人たちと切磋琢磨しながら研究に取り組めるよい環境ができているともいえます。

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研究者の需要

あらゆる産業で機械化が進んでいる現代社会では、将来的にはロボットに奪われてしまうかもしれないと危惧されている仕事もあります。

単純な業務ほどその傾向は強く、逆に高い知能や思考能力を必要とする業務ではその実現が半永久的に難しいといわれています。

研究者の仕事というのはまさに後者で、人間ならではの着眼点や柔軟な発想がなければ、絶対にできない仕事です。

また、専門性も非常に高く、特定の分野に関して精通している研究者であれば研究機関からも企業からも重宝されることになります。

このような仕事の特色を考えれば、研究者はこれからの時代にもますます必要とされる職業で、需要がなくなることはないといってもよいでしょう。

研究者の将来性

日本は「科学技術立国」として世界のトップを走り続けてきましたが、近年では人口減少による研究者の減少や研究予算の削減から、満足な研究ができないというところも多くあるのが現状です。

しかし、天然資源のない日本では科学技術の発展が不可欠であり、一度失速した日本の科学研究の勢いを取り戻すため、国をあげて取り組んでいます。

このままでは海外の大学や研究機関に優秀な人材が流出する恐れもあるため、大きな立て直しをしなくてはなりません。

研究者たちは苦境に立たされているともいえますが、これから先はより研究がしやすい環境が整っていくでしょう。

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研究者の今後の活躍の場

少子化がすすむなか、大学で研究をする人は減り、民間企業や民間の研究機関が増えてくると考えられます。

今後は、中長期的な研究は大学や国立が、すぐに成果が出るような研究は民間と、同じ研究機関でも役割が分かれていくでしょう。

また、女性研究者は、出産や育児後の女性が家庭生活と研究を両立させることが難しいのが現状です。

しかし、今後はこうした研究者のキャリアプランにも変化が訪れ、女性研究者も活躍していくと考えられます。