イメージを伝える際に有効な「手書きパース」

「パース」とは?

パースとは、簡単に言えば建築物を人の視点から見て立体的に表現した絵です。たとえを上げれば、漫画の家の中のシーンや建物を外側から見たシーンがパースのようなものです。

室内やインテリアを表現したものを「内観パース」、建物外部やエクステリアを表現したものを「外観パース」と呼ぶことが多いです。

なぜ「パース」が必要か

建築の図面は、紙やパソコンの画面上で表現されることから、二次元的にしか理解できません。

間取りが描かれている平面図、内部のデザイン等が詳細に書かれている展開図、外観デザインが表現されている立面図、建物の配置やエクステリアのデザインが盛り込まれている配置図、そのいずれもが二次元的な表現でしかないのです。

これは、建築のプロやある種の才能を持っている方であれば頭の中で立体的に置き換えて考えることができるのですが、一般の方にとってはかなり難しいものです。

そこで、紙の上でも立体的な表現ができる「パース」を使うと、設計やデザインのイメージを理解してもらえやすくなります。

つまり「パース」は、お客さまに対して設計者やデザイナーの意図をより確実に伝えることができ、そのために必要なツールであるといえるのです。

とくに、規格商品でない完全注文住宅やデザインを重視する店舗などでは、提案時点でこれを使えるとライバルに差をつけることができ、受注につながる可能性が高まります。

「手書き」が有効なわけ

「パース」を書く手段は、手書き以外にもパソコンのソフト(CAD等)を用いて作成することもでき、CADの中には平面図から自動でパースを作成するものもあります。

しかし経験上、「手書きパース」の方が、他のものよりも受けがいいようです。

難しい頭の中の立体化を手で書くことができるというのは、建築士のスキルを披露することになり、よいパフォーマンスになります。

また、お客さまとの打合せの中でイメージがわいたりしてすぐに確認してもらいたい場合には、ラフにでも目の前でささっとパースを書いて軽く着色したりすると、感動されることが多く、お客さまも乗ってきやすくなり、打合せがスムーズに行くことが多いです。

時間的にも、室内の一部のラフなもの程度であれば10分もかからずに書けますので、お客さまをお待たせすることもありません。

「手書きパース」のスキルを磨いておくことが、スムーズな打合せや受注につながる可能性を高めることにもなるのです。