建築士の仕事詳細 -施工管理編

現場監督にも建築士が求められる

建築の工事現場を仕切るためには、さまざまな管理が求められます。具体的には、「品質管理」「安全管理」「工程管理」「予算管理」「資材管理」などが主だったものですが、それを行うのが「現場監督」の仕事です。

現場監督の仕事自体、別の資格である「建築施工管理技師」(一級と二級があります。)というものがあれば法的な条件としては足りるのですが、実際の求人や工事現場の運営では建築士を必要とする場合が多いのが実情です。

また、場合によっては、建築士と建築施工管理技師との両方を求められることもあります。

建築士は、試験の科目としても実務的にも、本当にさまざまな知識を横断的かつ深く有していないとつとまりません。

それは、現場監督としても同じで、施工上に生じた問題を設計者と協議するにしても、設計の知識や構造の知識を有していないと、しっかりとした主張やよりよい解決策が見つからないこともあるからです。

そのことから、単に求められるからという理由だけでなく、実際的にも現場監督に建築士資格が求められるのです。

施工管理のキモ

建築の施工管理は、本当に多くの職種が出たり入ったりするので、管理能力が非常に求められます。

木造の一般住宅だけ見ても、土工・基礎工・仮設工・大工・配管工・電気工・設備工・板金工・防水工・左官工・内装工・外構工と、ざっと並べただけでもこれだけあります。

そして、この各職方が順序良く入る必要があるのですが、前の工程が遅れると後の職方が入れないだとか、作業的にはいっぺんに進められてもスペースの都合上で入れる職方を絞らざるを得ないとか、本当にいろいろな問題が生じます。

それを先回りしながら、大きな問題にならないようにさまざまな管理を行うのが施工管理のキモとなるのです。

なお、先回りできずに後手後手にまわると、品質の低下のみならず、工程の遅れや余計な費用の発生、事故率の増加や資材の無駄が生じるのは言うまでもありません。

そのため、そうならないようにさまざまな建築知識と管理能力が求められるのです。