建築士の給料・年収

収入は大手ほど高い傾向に

建築士というのは、国家資格を取得した人しか就くことのできない職業です。国家資格を取得するための試験は大変難しく、建築士は限られた人しか就くことができない専門職です。

こうした専門性の高さから、収入も高い傾向にあります。平均年収は638万円ほどで、月収にすると43万円ほどになります。(平成26年度賃金構造基本統計調査)

ただし、建築士と一口に言っても勤め先に幅があるため、企業の規模によって収入は大きく異なります。大手の不動産会社だと、年収で500万〜800万ほど。中小の設計事務所になると、年収で400万〜600万円ほどになるのが一般的です。

大手の不動産会社の場合は福利厚生が充実しており、住宅手当がつくこともあります。

能力次第で収入の大幅アップも

個人設計事務所の場合には、実績やスキル、人脈によって仕事量と単価が変わるため、人によって大きく収入に違いがあります。

実力がついて世間に名の知れた建築士になると、大きな仕事が舞い込んでくるようになります。

行政が手がける公共のコンサートホールや橋や公園、美術館や博物館。あるいは企業がつくるオフィスビルや大型マンションなど。また、実業家や政治家の豪邸や別荘などの設計を頼まれることもあるでしょう。

こういった仕事は当然、報酬も大きくなるので、収入のアップに直結します。

また、建築士としての評価があがればあがるほど、デザイン料を高くとることができるようになります。建築士の場合、一件ごとの報酬は自由に決めることができるため、個人で事務所を開いてお客さまと自分で交渉をしながら報酬の価格を設定することも可能です。

有名な建築家になれば、年収数千万円も夢ではありません。

建築士は、個人の能力次第で収入の大幅なアップを見込める職業なのです。こうしたことが、独立開業する建築士にとってのひとつのやりがいにもつながっています。

一級建築士の平均年収統計

平成27年の賃金構造基本統計調査によれば、一級建築士の平均年は49.7歳で約645万円となっています。

・平均年齢:49.7歳
・勤続年数:15.2年
・労働時間:176時間/月
・超過労働:10時間/月
・月額給与:422,000円
・年間賞与:1,381,500円
・平均年収:6,445,500円

出典:厚生労働省「平成27年 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

平成27年 一級建築士の年収(規模別 ※男性のみ)

規模が1,000人以上の事業所に勤める人はそれ以下規模に勤める人と比べてかなり高めの年収となっています。これは、大手の建設会社で働いているためと考えられます。

規模別の年収は、10〜99人の事業所の一級建築士は567万円、100〜999人は579万円、1000人以上870万円、10人以上平均645万円となっています。

一級建築士の年収(規模別)_27

平成27年度 一級建築士の年収(年齢別 ※男性のみ)

一級建築士の年収のピークは、35歳~39歳の810万円となっています。

しかしながら、個人のスキルや独立しているか否かなどによっても大きく変わる職業のため、年齢によって給料が自動的に上がるわけではありません。

逆にいえば、実力さえあれば、若いうちから高収入を得ることも可能です。

一級建築士の年収(年齢別)_27

※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。