現場の職方とのコミュニケーションの仕方

まずはおそれずに元気よく挨拶すること

現場で実際に作業を行う職方と、設計・監理を行う建築士の間には壁がある場合があります。

しかし、壁があるからといってそれをそのまま見過ごすわけには行きません。現場におけるコミュニケーション不足は、品質の低下や工程の遅れなどにつながっていきます。

そこでコミュニケーションをとるにはどうしたらいいかということになりますが、簡単に言えば「おそれずに元気よく挨拶する」ことが一番です。

職方の中には、威勢のいい格好をした方も多々おりますが、何もおそれることはありません。一つのものを作るために集まったチームのようなものですから、おそれずに元気よく挨拶すべきです。

逆に、そういうような方ほど挨拶や礼儀などを重んじる方が多く、こちらからしっかりとした挨拶をすれば、「オッ!」と思ってくれることが多いのです。

主張を聞き入れ、自らも汗をかく

設計者も完璧ではありませんから、施工上問題のある設計をしてしまう場合があります。そうした場合に一番いけないのが、自分の非を棚に上げて現場に無理やり押し付けることです。これは設計者として失格の行為です。

そうした場合には施工側と協議が必要になるのですが、その際は現場監督だけでなく職方の意見も聞き入れ、その上でこちらのやりたいことを主張するようにしましょう。

それらの話し合いは前向きな議論となり、よりよいものを作るための原動力となります。

もちろん、真剣に議論するわけですから時には口調が強くなったりしますが、その根底にあるのは「よりよいものを作りたい」という、ものづくりへの熱意です。その時は少し気まずくなっても、いずれは分かり合えるときが来ます。

そして、その結果設計を変更するようなことになったら、それは設計者の責任としてしっかりとお客さまに説明し、現場の職方にもきちんとお詫びをしましょう。

そのような真摯な姿勢を持つことは、とくに現場の職方に設計者としての示しを見せるために重要です。このように、相手の主張をしっかり聞きいれつつ、自らも汗をかく姿勢を持つことが大切なのです。