刑務官の役割

保安業務

保安業務は刑務官の役割の基本となります。施設内を警備し、治安の維持に努めます。これは主に対収容者と器物や施設などに関する二つの方面があります。

収容者に対しては、常に規則違反のないように行動を監督し、指導に従わせなければなりません。刑務官や周囲の受刑者に迷惑をかけたり、暴力を振るうなど平穏を乱す行為をする人間を見逃さず、指導します。場合によっては懲罰をすることもあります。

器物などに関しては破損や紛失がないか、修理を要するものや廃棄・交換がないか、受刑者に対して好ましくない状態はなってはいないかなど、日頃から目を光らせておく必要があります。

多数の相手に、一定の場所に問題起きないように隔離する施設であるため、外界の施設とは違う警戒や注意力が必要です。

教育・指導

施設内での日常の行動や同僚とのかかわりあい方、食事や入浴に至るまで刑務所内で円滑に生活していけるように指導していきます。また、人格やものの考え方に著しく社会性や協調を欠く場合には、矯正を施したり改善できるように教育していきます。

職業訓練ともなる刑務作業では、実技の指導を含めて、復帰後に世間に通用する社会性を身に付けられるように教育していきます。

引率・立会い

運動場や作業場から、床屋、風呂、医務室、面会などさまざまな場所へ連れていき、時間の管理や監督を行っていきます。

アドバイス・相談

刑務所などはいわば密閉された閉鎖的な場所ですから、どうしても収容者同士のトラブルや人間関係の対立などもでてきます。一般社会と違って簡単に移動や距離を置くこともできないためストレスも強いものになります。

そのため刑務官はそうした受刑者の悩みの相談にのり、さまざまな要望を聞きます。また、法律や精神面から生活に関するアドバイスなどをしたりと、可能な範囲でのサポートを行っています。

家族とも引き離され、仕事もできない状態ですので、精神面でのプレッシャーや、未来への見通しへの不安に苛まれている者もいます。

そうした受刑者に対してメンタル面でのサポートをし、社会復帰がうまく行くように、過去の事例などからアドバイスをするのも刑務官の役割です。