刑務官に向いている人、適性

精神的なタフさ

まず刑務官は公的な職業であり、自衛隊や警察と同じく保安・警備・秩序維持の役割が大きい仕事です。

刑務官の現場もそうした軍隊に似た組織文化があり、階級や年功によるタテ割の社会であって、上下関係も厳しい傾向にあります。武道や運動部出身者も多く、新人の「しごき」と似たような圧迫や、時には先輩から厳しいことを言われるかもしれません。

そのため、そうした職場環境に耐えられる精神力が要求されます。

また収容されている人間を指導し、時には規則違反を取締まなければなりません。受刑者の中には粗暴であったり不愉快な言動をとる人もいます。一筋縄ではいかない相手に対し、指導・教育していく精神力と監督することにためらいがない性格が必要となります。

職場の人間関係と組織文化を耐えぬくことができ、仕事では情緒に囚われず冷静に割り切って対応できる能力。この精神面での適性は重要です。

肉体的なタフさ

夜勤や残業の次第によっては、休憩はあってもそれが24時間近くに及ぶ場合があります。特に最近は刑務所の過剰人員の問題も出てきているので、刑務官一人当たりの担当する受刑者の数が増え、仕事の量や残業も倍増していると言われています。

受刑者の規則違反を取り締まり、時には鎮圧する必要も出てきます。当然ながら勤務中もそうした管理者としての折り目正しい態度が要求されます。加えて休憩や食事なども時間内に手早く済まさねばならず遅刻も厳禁です。

仕事での疲労に加えて、護身術の訓練や武道の稽古も日常茶飯事です。こうした肉体的な負担も大きい環境のため、体力に自信がない人にとっては、かなりきつい職場と言えます。

長時間同じ場所を警戒・巡回し、異常がないか確認し注意力を維持していけること。いざという時は即座に治安維持に動ける身体的な機敏さや能力。閉鎖的な施設の中に一日中閉じこもっていても苦にならないこと。こうした肉体と精神の両方の適性が必要となってきます。